へろー!いつもゴキゲンなタビビシスター(@tabibisister)でーす!
今回は「モロッコ人のお宅でランチをご馳走になった体験談」を紹介しますね!
マラケシュ観光中、たまたま現地のモロッコ人親子に声を掛けられて家にお邪魔することになった私達。
お手製の美味しい家庭料理に舌鼓を打ち、ミントティーを飲みながらあれこれお話を聞き・・・。
現地の人の普段の生活ぶりを少しだけ覗けたような気がして、結果的にとても楽しく有意義な時間となりました。
この記事では、私達がモロッコ人家庭のお宅訪問をした体験談を豊富な写真付きで解説しています。
モロッコ人って普段どんな生活してるの?
モロッコの家庭料理ってどんな感じ?
と気になっている方は是非読んでみて下さいね。
目次
マラケシュのモールでモロッコ人親子と出会う
マラケシュ滞在中、メナラモールというショッピングセンターをぶらついていた時のこと。
たまたまモロッコの民族衣装を着て歩いていた私達に「素敵なカフタンね!」と声を掛けてきた親子がいました。
それが今回、お家に誘ってくれたノール親子です。
母娘で買い物に来ていた彼女達は日本人の私達に興味津々なのか、
「いつまでマラケシュにいるの?」
「次はどこに行く予定なの?」
と矢継ぎ早に質問をしてきました。
娘の方はノールという名前で、まだ14歳のカレッジハイスクール生。
あと数日は滞在する予定だと答えると、ノールが「明日マジョレル庭園に行くから一緒に観光しない?」と誘ってきました。
突然の展開に驚いたものの、せっかくの機会だしとそのお誘いを受けることにした私達。
連絡先を交換して、翌日の午後にマジョレル庭園前で待ち合わせすることになりました。
さてさて、一体どうなることやら・・・。
マジョレル庭園でモロッコ人親子と楽しく観光
次の日、無事に親子と再会した私達は彼女達と共に二度目のマジョレル庭園観光を楽しみました。
お母さんがあれこれガイドしてくれたおかげで、初回訪問時よりも詳細に見学出来たような気がします。
ノールはマジョレル庭園には何度も行ったことがある様子。
彼女はセルフィー大好きで、庭園内の色々な場所で決めポーズしながら自撮りを満喫。
インスタストーリーに「今、日本人とマジョレル庭園にいるの~♪」なんて投稿をする姿を見て、どこの世界でも10代の若い女の子のすることは変わらないんだな~と微笑ましく思ったりなんかして。
そんなこんなで2時間くらいマジョレル庭園を堪能して、見学は14:30半頃にお開きとなりました。
マラケシュ市内のノール家へ向かう
庭園見学の後はノール家でランチを食べる予定になっていたので、そのまま車に乗って彼女達の自宅へ向かうことに。
ノールの家はマジョレル庭園から車で約15分程行ったところにある、マラケシュ新市街のおしゃれな団地エリアにあります。
「ここよ。どうぞ上がって。」
とりあえず玄関で靴を脱いでそのままリビングに通されました。
いやー、日本と違ってやっぱり家が広々としてますね~!
初めてのモロッコ人のお宅訪問。
何とも言えないドキドキ感を感じます。
「そこでゆっくりしていてちょうだいね。」
お母さんはランチの支度をするためキッチンへ行ってしまい、取り残された私達はソファにお行儀よく腰掛け(?)しばし待機。
キッチンには色々な調理器具やスパイス等が置いてあり、モロッコの台所という雰囲気が漂っていました。
ノールのお父さんとご対面
そうこうしているうちに、ノールのお父さんがやってきました。
日本人が来るということを事前に聞いていたのでしょう、今日はお父さんも一緒にランチをいただくとのこと。
軽くお互いの自己紹介した後で、彼がお手製のミントティーを振舞ってくれます。
やっぱりモロッコ人、お茶を淹れるのが上手いです。
美味しいミントティーとお菓子をいただきながら、しばしお父さんとノールとの4人で雑談に興じることに。
ノール家は父、母、ノール、弟のアナスの4人家族。
お母さんはコスメ系の薬局に勤めていて、お父さんは軍関係のお仕事をしているそうです。
お母さんはかなりの美人(41歳)で、最近はトルコドラマにハマっているとのこと(笑)
お父さんはトレッキングが趣味で、休暇になるとフランス人のお友達含めた何人かのグループでモロッコ国内の山に行くのが楽しみなんだとか。
弟のアナスは10歳で現在はアメリカンスクールに通っています。
大のフットボール好きで、なんと国の代表にも選ばれるほどの腕前らしく、将来の夢はフットボール選手。
水泳やジェットスキー、テコンドーもやるというスポーツ好きの少年ですが、少々シャイなところがまた可愛らしいです。
ノールは化学が好きな理系女子で、料理作るのが嫌いだけどファストフードは大好きという今時の女の子。
トルコと日本と韓国とドイツに興味があるらしく、いつか日本で働きたいと言っていました。
アラビア語とフランス語が公用語のモロッコで、ノールは英語がペラペラ、弟君も小学生にしてアメリカンスクールに通っているあたり、わりと裕福なお家なのかなぁという印象を受けました。
突撃!モロッコ人のお部屋案内
お互いの写真やアルバムを見せ合ったり、アラビア語と日本語の挨拶を教え合ったりして雑談を楽しむこと30分。
「よかったら私達の部屋を見てみる?」というノールの提案により、お部屋案内をしていただくことに。
ノール家は3階建ての造りになっていて、なんとリビングが4つもあります。
日本の感覚からするととても広いお家に住んでいますね~、羨ましい!
1階はキッチンとメインのリビング、その隣にさらにもう一つテレビを見る用の居間があります。
2階へ行く途中の窓にはモロッコ風の素敵な細工が施されていました(蓮の花かな?)。
こちらが2階のリビング。
1階がお客さん用で2階のリビングはプライベート用なんだとか。
リビング以外の部屋はアナスとノールそれぞれの子供部屋になっています。
ここがノールのお部屋。
カートゥーン系のアニメのポップなベッドカバーがいかにも女の子!という感じがしますね。
勉強家の彼女らしく、机の上には参考書のようなものが何冊も置いてありました。
3階は洗濯を干すための広いバルコニーになっていて、それ以外のエリアは物置用の部屋と空き部屋になっていました。
バルコニーがかなり広めなので、ここでちょっとした運動をすることもできるそうです。
壁のコンクリート部分に星型の模様がついていて、やはりここはモロッコなんだなぁという気分にさせられます。
お母さんお手製のチキンタジンを味わう
一通りお部屋案内が終わると、丁度ランチが出来上がっていました。
テーブルに並べられたモロッコ料理はどれもいい匂いが漂っていて見るからに美味しそう。
今回はゲスト用のスペシャルメニューということで、メインの料理は鶏を丸ごと使った豪勢なチキンタジン。
お母さん曰く、チキンタジンは客人が来た時に振舞われる特別な料理とのこと。
そんなものを用意してくれるなんて、ありがたいですね~(´ω`)
タジンの味付けはレモンと塩とスパイスのみ。
シンプルな味がお肉の風味をより引き出して、パンと一緒に食べるとすんごく美味!
しかもお肉がめちゃくちゃ柔らかくてジューシーで、レストランで食べるタジンとはまるで別物!
定番のモロカンサラダもさっぱりしていて食べやすく、付け合わせのアボカドは濃厚で箸休めにぴったり。
お母さんの手の込んだ料理に大興奮の私達を見て、心なしかお母さんも嬉しそう。
一通りランチを食べたら今度はパンとお菓子が運ばれてきました。
どうやら食後のミントティータイムのようです。
モロッコのホテルの朝食でよく見かけるクロワッサンのような生地のパン。
モロッコ風のビスコッティにハート型のチョコレートクッキー、ホワイトチョコクッキー、そしてチョコレートケーキ・・・と盛り沢山のラインナップ。
ごまとアーモンドのペーストを細かくパウダー状にしたような不思議なお菓子。
ゴマの風味がかなり効いていて和風の味わいに懐かしさを覚えました。
モロッコ版動物クッキー。
羊や亀等、色々な動物の形をした素朴でシンプルな味わいのクッキーです。
ちょこちょこお菓子をつまみながら、談笑しつつ徐々にランチタイムもお開きの雰囲気に・・・。
「今日は疲れたでしょう?ちょっと隣の部屋で休むといいわ。」
お母さんの計らいで、食後は隣の部屋にて毛布をもらいソファーでごろ寝。
完全にくつろぎモードに突入した私達(笑)
ノールとアナスと四人でモロッコの歌のオーディション番組を鑑賞しながらダラダラ過ごします。
帰りたいけど帰れない!?モロッコ人との攻防戦
いつの間にか外はすっかり暗くなり、気付けばお邪魔してからすでに4時間近く経過していました。
そろそろ帰った方がいいかな・・・
頃合いを見計らい、お母さんに帰宅する旨を伝えたところ
「まだゆっくりしていけばいいわ。お腹は減ってない?よかったらこれを召し上がれ。」
と引き留められ、果物の盛り合わせを振舞われることに。
(ううむ、さすがにもう入らないぞ・・・)
そう思いながらも、断るのも悪いので少しだけいただくことにしました。
オレンジとバナナを申し訳程度につまんで、少し時間が経った後で再度
「じゃあそろそろ帰りますね」
と声をかけてみたところ、何とまたもや
「大丈夫よ、焦らないで。まだここでゆっくりしていきなさい」
とお母さんがコーヒーとお菓子を持ってくるではあーりませんか!
「そろそろ帰ります。」
「いやいや、もう少し休んでいきなさい。」
「そろそろ帰ります。」
「まだ時間はあるからここで食べていきなさい。」
明らかにもう帰った方がいい雰囲気なのに、こちらが帰ろうとすると強く引き留められてその度に何かしら飲み物とお菓子が出てくる・・・。
これは一体どういうわけなのか。
下手すればエンドレスになりそうなやり取りに困惑する私達 。
何回かこの流れを繰り返した後で、これがモロッコ人特有のコミュニケーションスタイルなのだと気づきました。
そう、いわゆるアラブ式の本音と建て前です。
それに気づいた私達は今度はかなり強めにハッキリと 「もう遅いので帰らなきゃいけないんです。」 と伝えてみました。
すると 「あら、そうなの。残念だけどそれなら仕方ないわね。」 とようやくお母さんも納得してくれた様子。
いやはや、アラブ式のマナーって難しいですね(笑)
モロッコ人一家の親切心に感動!
そんなわけでぼちぼち帰り支度も済み、ランチをご馳走になったお礼を伝えて帰ろうとしたその時。
「これ、あなた達との記念に・・・。」
そう言ってお母さんが手渡してくれたもの、それは何と私達へのお土産でした。
えええ??
まさかの展開にびっくりする私達。
お土産はバブーシュと可愛らしいミニポーチがそれぞれ2種類、それにプラスしてバスボムタイプの入浴剤と沢山の飾りがついたネックレスでした。
バブーシュは私達が来ているカフタンの色に合うように、それぞれ違うデザインのものをお母さんがチョイスしてくれたそうです。
うう、何て優しい心遣い・・・(´;ω;`)
試しに履いてみました。
足のサイズがぴったりです。
すごい目利きですね。
さらにお土産だけではなく、先程食べ切れなくて余ってしまったお菓子やパンをタッパーに詰めて持たせてくれる始末。
「バスの中で食べるといいわ。きっとお腹減ると思うから。」
えええ、こんなにしてもらっちゃっていいのかな・・・??
見ず知らずの日本人に対してここまで親切にしてくれるなんて。
ノール一家の優しさに感激し、心からの感謝の言葉を述べるとお母さんは笑いながら
「私達とアナタ達が出会えたのも全てはアッラーの思し召しよ。神様に感謝しましょう。」
とありがたい一言を掛けてくれました。
た、確かに・・・。
たまたまマラケシュのモールを歩いていたからこそ、こういう出会いを持てたんだなぁと思うと何とも言えない不思議な力を感じずにはいられません。
このまま帰ってしまうのはさすがにどうかと思い、私たちなりに出来るお礼はないだろうかととっさに考えました。
その結果、急遽マジョレル庭園で購入したイブサンローランのポストカードに、メッセージとピカチュウとドラえもんのイラストを描いて渡すことに。
日本好きのノールは
「あ、ピカチュウだ!ドラえもんも!うわぁぁ~、ありがとう!」
と何を描いたかすぐに気づいてくれ、すごく喜んでくれました。
ポケモンやドラえもんはどうやらモロッコでも有名らしいです(笑)
ついでに、日本から持って来ていたオーガニック系のチョコレートバーをあげたらこれも大喜び。
「もし日本に来ることがあったら今度は私達が日本を案内するからね」
と言うと、お母さんが
「ここはあなたたちにとって第二の家のようなものだと思っていいから。だからいつでもいらっしゃい。」
と慈愛に溢れる言葉を下さいました。
散々お世話になった家族の皆と最後に別れのハグをして、ノール家を後にします。
帰りは車でお父さんにフナ広場まで送ってもらい、そこでもう一度挨拶とハグをして私達のモロッコ人との1日は終了しました。
まとめ・モロッコ人の優しさに触れて旅の楽しさを改めて実感
さーて、そんなわけでモロッコ人のお家にお邪魔してランチをご馳走になった体験談を紹介させていただきました~!
ひょんなことから知り合ったノール親子との楽しいひと時。
お母さんの手料理も美味しかったし、お父さんや弟のアナス君とも色々お話が出来てよかったのですが、何よりも皆の優しさに涙がちょちょぎれそうになりました。
まさかお土産まで用意していてくれたとは知らなくて、本当にびっくりしてしまって・・・。
ムスリムの方々の優しさに触れた瞬間でしたね。
この場を借りてもう一度、素敵な思い出をありがとう!と伝えたいです。
旅先で関わる人達ってどうしても観光客相手の商売人が多くなりがちで、いわゆる普通のモロッコ人と知り合う機会ってあまりないんですよね。
だからこそ、こういう風に一般の家庭にお邪魔出来たことは私達にとっては貴重な体験だったなと改めて思います。
旅の出会いってどこに転がってるのか分からないもんだな~とつくづく実感しました。
本当に神に感謝です!
そして、カフタンを着ていてよかった・・・(笑)
というわけで、以上、タビビシスター(@tabibisister)によるモロッコ人家庭の突撃レポでした!
皆さんも旅先での出会いを大事にして旅行を楽しんでくださいね。
きっと自分の中で忘れられない思い出になると思います。
それでは、よい旅を!
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良ければ是非参考にしてみて下さいね。
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