ヘルシンキ

【珍しい木の教会】ヘルシンキカンピ礼拝堂で無音世界を味わった感想

※本記事は広告を含む場合があります。

へろー!いつもゴキゲンなタビビシスター(@tabibisister)です!

今回はヘルシンキにあるカンピ礼拝堂について紹介したいと思います!

カンピ礼拝堂(Kampin kappeli)はヘルシンキの教会の中でも一際目立つ現代型の木造教会。

まるでノアの箱舟のような斬新な外観や静寂をコンセプトにした無音空間は国際的にも非常に高い評価を受けているんですよ!

そんなカンピ礼拝堂を実際に見てみて感じたことや個人的なおすすめポイントなどについてを、豊富な画像と共に紹介しちゃいますね!

カンピ礼拝堂について知りたい方は是非読んでみて下さいませ!

カンピ礼拝堂の設計や建築家は誰?

2012年にヘルシンキがワールド・デザイン・キャピタルに選出された際、それを記念して建てられたのがカンピ礼拝堂。

静寂の教会とも呼ばれるこの礼拝堂は、都会の喧騒の中で誰もがいつでも静寂を享受できるようにというコンセプトのもと作られました。

ヘルシンキ市の都市計画局はカンピ地区に礼拝堂を新設するにあたり設計をコンテストで公募したところ、2008年に設計事務所K2S(主任設計者Mikko Summanen)のデザインが選ばれ、ミコ・スマネン、キンモ・リントゥラ、ニコ・シルラという3人の設計士が設計を担当することになったそうです。

ちなみにこのプロジェクトには同じくK2S所属の日本人のTetsujiro Kyumaさんという方も関わっていたみたいですよ、すごいですねー。

スンマネンによるとチャペルの外観は周りの建物との対照が際立つよう設計したとのこと。

ヘルシンキの商業的な都市景観の中でもあえて目立つように、形と素材によって教会に強いアイデンティティをもたせることにこだわったんだとか。

2011年に工事が開始され、翌年5月に完成。

新しい教会なのでまだ歴史は浅く観光客にもあまり知られていないようですが、モミの木を幾重にも重ねた宇宙船のようなフォルムの斬新なデザインは一見の価値あり!

ちなみにこの礼拝堂ではミサや結婚式は行われておらず、あくまでも静かな空間の中で祈りをささげるためだけに市民に開放されています。

カンピ礼拝堂行き方・アクセス・場所は?

カンピ礼拝堂は中央バスターミナル、カンピショッピングセンターの近くのナリッカ(Narinkkatori)広場に建っています。

ヘルシンキ中央駅からソコスデパート(Sokos)前へのシモンカトゥ通り(Simonkatu)を西に歩いて3分、ムーミンショップが入っている「Forum」デパートの目の前あたりに突如として現れる不思議な形の茶色い建物が。

オフィスやモールが立ち並ぶ周辺でも一際目立つ存在感(異物感?)なのできっとすぐに分かるハズ。

外観だけではこれが教会だなんて思わないので、礼拝堂だと知らなければそのまま通り過ぎてしまうかも・・・。

教会と隣接しているガラスドアの部分が入り口になっているので、入る時はそこから入ります。

住所:Simonkatu 7, 00100 Helsinki
TEL:+358 9 2340 2018
アクセス:ヘルシンキ中央駅から西方向に徒歩約3分、カンッピショッピングセンター前
もしくは、トラム2,9番でSimonkatu下車徒歩1分

カンピ礼拝堂内部を見学した感想を写真と共にご紹介!

まるで巨大な箱舟もしくは宇宙船!?とも思えるような変わった形をしているカンピ礼拝堂。

石畳・石造りの建物が多いヘルシンキ市内でも、その独特の曲線的なフォルムと茶色い木製の外観は非常に目立ちます。

外部の壁はもみの木を曲げて作られているそうで、高さも11.5mと意外と大きいんですよね。

教会というよりは現代アートのモニュメントのようでデザイン性が高いのはさすがフィンランドって感じでしょうか。

礼拝堂隣の建物入り口のガラスのドアから入るとちょっとした休憩スペースのようなものがあり、ここには係の人が常駐しています。

皆さん笑顔が素敵でとても親切でした。

彼らはヘルシンキ教会区や市福祉課のスタッフで、礼拝堂の訪問客の話し相手をするために常駐しているんだとか。

礼拝堂の入り口手前には日本語や英語といった各言語の説明用リーフレットも用意されていました。

見学は無料ですがカメラはフラッシュ撮影禁止なのでそこだけ気を付けましょう。

ここが礼拝堂の入り口です。

中に入ってみました。

思ったほど広くはなく外観と比べるとこじんまりとした印象です。

木を重ね合わせて作られた壁面の曲線的なフォルムがなんとも優しさや木の温もりを感じさせます。

この壁は西洋ヤマハンノキという木を使用しているんだとか。

壁だけではなくイスも木製で座席は70席ほどあり、室内全体から木の香りがふわ~っと漂ってきます。

間接照明のような優しい光が余計に神聖さを高めているような・・・。

中央には小さな祭壇があり、十字架と聖書が置いてありました。

ステンドグラスもなくとてもシンプルな教会なのですが、とても厳粛で厳かな空気を感じます。

静寂の教会というだけあって無音の空間がそこには広がっていました。

外からの喧騒を一切感じさせないので、どこか別世界に迷い込んでしまったかのような錯覚すら覚えるほど。

目を閉じると心がとても安らぎ、まるで自分の時間が止まったかのような不思議な感覚を味わえました。

自分自身が森に抱かれているような、そんな心地よさがあります。

これは瞑想にいいですね。

足音やチャックを開ける音すら気になるくらいの静けさなので私語は当然厳禁。

少しでも音を立てると響いてしまいそうなのでカメラを取り出すのも一苦労なのがちょっと難点かも。

既に先客が何人かいらっしゃいましたがさすがに皆静かに見学していました。

地元民らしき人がサクッとお祈りして帰っていく姿もちょこちょこ目撃。

この礼拝堂は天井に向かって徐々に末広がりになっていく面白い設計になっています。

壁に窓はなく、敷地自体もそこまで広くないのに、あまり窮屈さを感じさせないのはこの天井のおかげなのかも知れません。

天井からはうっすらと柔らかい光が差し込んできて、木の温もりとの相乗効果で穏やかで幻想的な雰囲気を作り出しています。

壁際には大きな岩のような形のフェルトのクッションが置いてありました。

自由に座ることが出来るので試してみましたが、柔らかくてフィット感もなかなかなのでリラックスするにはもってこいです。

このクッションに座ってしばし瞑想を楽しみましたが、いつもより集中力が増して分自身とより深く対話できるような気がしました。

私はクリスチャンではありませんが、ここにいると何かに祈りを捧げたくなるようなそんな厳かな気持ちになります。

普段の忙しい生活を振り返ったり自分を内省したり、静寂の中で自分を見つめ直したい人にはぴったりの場所だと思います。

曲線的で丸みを帯びた室内空間、木の温もりと優しい香り、そしてキャンドルの炎のゆらめきと天井から注ぐ木漏れ日のような光・・・これらが合わさることで作り出される神聖で幻想的な空気感はここだけでしか味わえません。

斬新でモダンアートのようなデザインの外観といい内部の独特な雰囲気といい、まさにスタイリッシュでおしゃれなフィンランドらしい礼拝堂でした。

ここは国際的な建築賞を取ったことでも有名だそうですが分かる気がします。

どこか人を惹き付ける不思議な魅力を持った建物でした。

カンピ礼拝堂の営業時間・入場料は?日曜日はやってる?

カンピ礼拝堂は基本的に休館日はありません。

開館時間は多少異なるものの平日土日問わずやっているので観光には差し障りはないかと。

開館時間:月~金曜08:00~20:00、土・日曜10:00~18:00
休館日:なし
無料

カンピ礼拝堂見学に必要な所要時間は?写真は撮れる?

カンピ礼拝堂は内部はとてもシンプルな造りになっているので5分もあれば見終わってしまうと思います。

ただ、やたら居心地がいいのでしばらく静寂の中でボーっとしたいのなら15分くらいあってもいいかも知れませんね。

開館直後に行くと人が少ないので雰囲気を味わいたい人は早めの時間帯がおすすめです。

ちなみに写真ですがフラッシュなしなら写真撮影してもOKです。

ただ、中はとても静かなのでスマホのシャッター音などはしっかり切っておきましょう。

少しの音でも響いてしまうので周りの迷惑にならないように見学を楽しんでくださいね。

カンピ礼拝堂を見学した感想まとめ

そんなわけでカンピ礼拝堂を見学した感想をお届けしました!

ステンドグラスやマリア像など装飾が華美で派手めなカトリック系の教会が好きな人には少々物足りないかも知れませんが、シンプルで洗練されたデザイン性の高さはカンピ礼拝堂ならではだと思います。

建物の外観と内装のギャップもさることながら、静謐で神聖な雰囲気は味わうだけで心が洗われますよ。

静寂の中で大切なものに集中するための場所というコンセプト通り、とても素敵な時間を過ごせました。

岩でできたテンペリアウキオ教会といい、木でできたカンピ礼拝堂といい、自然をうまく活用して作られたヘルシンキの教会は他のヨーロッパ諸国では見られないタイプの教会なので一見の価値ありです。

もしヘルシンキに行くのなら是非一度訪れてみて下さいね。

以上、タビビシスター(@tabibisister)によるフィンランド旅行感想レポでした♪

それでは、よい旅を!

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