へろー!いつもゴキゲンなタビビシスター(@tabibisister)でーす!
今回は「インドのバラナシで私達が出会った日本語ペラペラの詐欺師」との体験談についてお話したいと思います!
バラナシでは旅行者を狙った詐欺師が沢山いますが、特に多いのが日本語ガイド詐欺!
彼らは無料で街を案内してあげると親切ぶって旅行者に近づき、ガイド料や土産物屋で商品を買わせようとします。
バラナシに初めて来たバックパッカーはこういった輩に引っかかりがちで、何かしら嫌な思いをした人も多いのではないでしょうか。
この記事では、私達が実際に関わった詐欺師とのリアルな体験談を元に、彼との出会いややりとり、バラナシの詐欺事情なんかについても詳しく解説しています。
同じような手口に引っかからないためにも、これからバラナシに行くという人は非参考がてら読んでみて下さいね!
目次
インドバラナシで出会った日本語ペラペラのインド人ガイド
バラナシ初日、ゲストハウスを探してウロウロしていたらとある若いインド人に話しかけられました。
彼の名はビジェイ。
ものすごく流暢な日本語を話す&かなりの日本通のインド人で、バラナシではある意味有名人だと思われます。
もしかしたら会ったことがある旅人もいるかも知れません。
一緒に宿探しを手伝ってくれた彼とあれこれ話すうちに仲良くなった私達。
ビジェイは今まで出会ったインド人の中で誰よりも日本語がペラペラで非常に頭もいい切れ者でした。
日本語が本当にうまいのでどうやって勉強したのかと聞いてみたら、ユーチューブや日本人の旅人からもらった漫画や本を読んで日本語を勉強しているとのこと。
ちなみに日本語だけではなくイタリア語・英語・フランス語まで喋れるそうな。
話しているうちに、ビジェイがこんな提案をしてきました。
「僕は日本人が好きだからもっとバラナシのいいところを知ってほしい。」
「もしよかったらおすすめの場所を案内してあげるから一緒に観光しない?お金はいらないし他の人もしょっちゅう案内してるから安心して。」
正直半信半疑だったものの、丁度暇だった&彼に興味もあったのでその日1日彼と行動を共にすることにしました。
実際、彼は私達の希望を次々と叶えてくれるいいガイドでした。
●美味しいラッシーが飲みたいと言うと有名なラッシー屋さんに連れて行ってくれる
●プージャを見たいと言えば空いている場所まで案内してくれる
●おすすめの土産物屋や安くて美味しいローカルの食堂を教えてくれる
彼のおかげで効率よく観光できたので、本当にお金払わなくていいの?と聞いてみたところ
「いいよ。最初にタダって言ったデショ?僕ウソつかない。」
と神のような回答が返ってきました。
が、その後で
「でも、何かお礼したい気持ちがあるのなら僕のお店で何か買ってクダサイ。僕、シルク屋やってるから今じゃなくてもいつか来てネ」
とも言っていたので、その時にあー、やっぱりお店はやってるんだなぁとは思った覚えがあります。
でも、あまりガツガツした感じでもなく、来たければ来てというニュアンスだったったので今思えばそこが他のガイドとは違っていましたね。
インド人ビジェイとの約束を破った私達に彼が放った一言とは?
一通り観光が終わった後、彼が次の日も会えるかどうかを聞いてきました。
正直、次の日はもういいかな・・・と内心思ったのですが、親切にしてもらった手前断りづらく、その場の流れで明日の昼くらいに会う約束を取り付けてしまいました。
「じゃあアナタ達のホテル前で待ち合わせネ」
彼はそう言って去っていきました。
翌日。
・・・私達はバックレました(おい)
何故なら、今日会ったら確実に彼のやっているシルク屋に連れて行かれて物を買わされる・・・というのが経験上分かっていたからです。
わざわざお店に行って買い物を断ったりするのも面倒だし、しつこく勧められるのも嫌だし、だったらそのままバックレちゃえ!
そう考えた私達は、彼との約束を破ってしまいました(ひどい・・・)。
12時にホテル前で待ち合わせだったので、彼に見つからないよう10時くらいに宿を出て、その日は一日中街をほっつき歩いて観光に費やしました。
最終的に宿に戻ったのは17時をすぎたあたりだったでしょうか。
さすがに夕方なら、彼も待っていないだろう・・・そう思っていたんですが、そのまさかです!
いたんですよ、彼が!!
あっ・・・マズイ!と思ったものの、この状況ではどうすることもできません。
彼は私達と目が合うと硬い表情のまま
「どうして来なかったの?」
と聞いてきました。
やばい・・・怒ってる・・・
さすがにバックレたとは言えないので、ここは適当に嘘をつくしかありません。
「いや、ちょっと眠くなって昼寝しちゃったんだよね。そしたらもうかなり時間が過ぎててさ・・・仕方ないから夕飯食べに行ってきたんだ」
すると、彼は私達を軽蔑したような目つきで見つめながら、こんなことを言ってきたんです。
「違うデショ?今日ブルーラッシーにいたでしょ?その後、ベンガリトラーのシヴァカフェで楽しそうに喋ってたじゃない。アナタ、ウソツキだね。」
その瞬間、背筋がゾワーっとそそけ立ちました。
な、何故・・・知ってるんだ・・・
この時の恐怖感はちょっと言い表せませんね(笑)
「え・・・えっと・・・その・・・」
「全部知ってるヨ。なんで来なかったの?僕ずっと待ってたのに」
「いや・・・あの・・・気分が乗らなくて・・・。」
「僕、アナタ達に何も悪いことしてないヨネ?昨日沢山見て回ったデショ?楽しくなかった?お金もいらないって言ったヨネ?どうして来なかった?」
彼の言っていることは尤もなので、こちらとしても返す言葉がありません。
「ごめん、昨日は楽しかったよ。ただ、今日は行く気がしなくて・・・。」
「じゃあ明日ならいいの?だったら明日一緒に僕のお店行きましょ。質のいいシルクとか色々あるし、お土産にもおすすめだヨ」
「いや、明日はちょっと友達と予定があるんだよね・・・」
「・・・・」
彼は私達をじっと見つめています。
「あの、ほんとにごめん。色々案内してくれてありがとう。本当に楽しかったよ、その・・・ほんとにありがとう」
しどろもどろになりながらそう言った瞬間、彼が吐き捨てるようにして言いました。
「いらないよっっ!タダのアリガトとなんて!!」
その時の彼の剣幕があまりにも恐ろしくて私達はあっけにとられていました。
「〇▼◇ק±Γε・・・!!」
さらにヒンドゥー語で何か言うと彼はshit!と呟きながらそのまま去って行きました。
いらないよ、タダのありがとなんて・・・
いらないよ、ただのありがとなんて・・・
この一言、未だに忘れられません。
この言葉に含まれた色々な意味を考えると、さらに何とも言えない気持ちになってしまいますね・・・。
バラナシでは旅行者の行動が全て監視されている!?
結局、彼は親切さを装って旅行者に自分の店で土産物を買わせようとする典型的なインド人だったわけなんですが、何が怖いって全部私達の行動が筒抜けだったってところです!
後で聞いた話なんですが、バラナシって詐欺師のグループの独自のネットワークがあって旅行者の行動を逐一監視してるらしいんです。
どこで何して、どこで何を買って、誰と会って、いくらの宿に泊まってて・・・そういうことが全て詐欺師グループの中で共有されているんだとか。
今、俺の店でシルクを買った日本人の旅行者が△△に行ったぞ!
昨日ガイドの〇〇と歩いていた女が今日は●●と一緒にホテルに入ったぞ!
あいつは昨日●●にいくら払ってたから金を持ってるぞ!
・・・こういうのが全てスマホ上でやりとりされてるそうです。
怖っ!
こっちの懐具合から場合によっては異性関係まで全部バレバレなので、バラナシでは下手なことはできませんね(汗)
きっとビジェイもその詐欺師軍団の一味だったのでしょう。
私達がバックレて観光している間も、彼の仲間が逐一情報を送っていたんでしょうね。
監視されているとも知らず、彼をまいた気になって楽しくお茶したり優雅にガートをブラブラしていた私達。
ま、間抜けすぎる・・・(笑)
ただ、実際のところビジェイが本物の悪人なのかどうかまではよく分からないんですよね。
彼と仲良くなって帰国後もやりとりしている日本人女性もいるようですし、何度かバラナシに行ってその都度よくしてもらっている旅人もいるようなので・・・。
私達が彼との約束を破っていなかったらまた違った対応をされていた可能性もありますし、その辺は人によるのかも知れません。
でも、ビジェイは絶対に自分の顔写真を撮らせてくれなかったのでそこはちょっと怪しいですね。
基本的にデリーでもバラナシでも、詐欺師や悪いことしてる人は旅行者から写真撮られるの嫌がりますから。
その点ではやはりクロかも知れません。
関連記事⇒【実は危険】インドバラナシの実際の治安と怖い事件の真相を大暴露!
インド人は頭がいいのでバカにしてると痛い目を見るかも!?
そんな強烈なインパクトを残してくれたビジェイですが、あの異様な頭の回転の早さだけは今でもすごく印象に残っていますね。
彼にガイドをしてもらっている時、あれこれ雑談する中でこいつは只者ではない・・・と感じたことがありました。
「僕に聞きたいことある?何でも教えてあげるよ」
と彼が言うので
「そうだね~、ヒンドゥー語でもっと安くしてってなんて言うの?」
と軽い気持ちで尋ねてみたんです。
すると、こんな言葉が返ってきました。
「あのねぇ、アナタ、わざわざそんなこと学ぶためにお金と時間かけてインドまで来たの?違うデショ?」
「何かを得たいから、アナタの中で何か感じるものがあったから、この聖地バラナシまで来たんデショ?」
「安いとか高いとかソンナ下らないことよりも、もっと神様のこととか、インドのこととか、知りたいこと、学びたいこと沢山あるんじゃないの?違う?」
「もっと意識を高くしなきゃダメよ」
これ、全部日本語で言ってきたんですよ。
まさかインド人からこんな哲学的な返しをされるとは予想していなかったので色々な意味で驚きました。
日本語の巧みさといい、人の心理を読み取るような鋭い観察眼といい、こいつ、やべーなと思いましたね(笑)
他のインド人みたいにガツガツしてる感じでもなく、話しぶりもまともでバラナシで会った他のインド人ガイド達とは一線を画していましたね~。
それまでインド人をバカにしている部分も自分の中にはあったので、余計にインパクトがありました。
バラナシで出会った日本語ガイドとの体験談まとめ
さーて、そんなわけでバラナシで出会った日本語ガイドビジェイについての体験談をお届けさせていただきました~!
いやー、今思い出しても怖かった&強烈な体験でしたねぇ・・・。
未だかつてあそこまで日本語ペラペラ&日本人の性格を熟知しているインド人には会ったことがありません。
ビジェイはまだいい方かも知れませんが、他のインド人ガイドの場合はもっとしつこくて悪質なケースもあるので引っかからないよう注意して下さいね。
バラナシを歩いていると必ず日本人好きの自称ガイドが声を掛けてくると思いますが、極力無視することをおすすめします。
友達だから、無料だから、助けてあげたいから・・・という言葉を信用してはいけません。
最初にあれこれ親切にしてもらっても、結局最後は何かしらのリターンを要求されることになります。
よくしてもらった手前、断り切れずに高額なガイド料を払ってしまったり、俺たちは友達じゃないか!という言葉に押されて土産物屋に連れて行かされて高い買い物をする羽目になったり。
金銭的喪失を免れたとしても、不快な思いをすることになりますので警戒するに越したことはありませんよ。
昔から言いますよね、タダより高いモノはないって。
本当にその通りだと思います。
特にインドを旅するのなら、この言葉を常に忘れずスローガンにするくらいの勢いでいた方がいいです!
世の中そう甘くないってことをインドに行くと学べると思います(笑)
注意深く、警戒心を忘れずにバラナシ観光を楽しみましょう。
以上、タビビシスター(@tabibisister)によるバラナシの治安レポ体験談でした!
それでは、よい旅を!
インドの治安情報についての記事はコチラ♪
バラナシの詐欺やインドの治安についてはこちらの記事も併せてご覧下さい。
実際の体験談も踏まえて事例や手口について解説していますので、是非参考にしてみて下さいね。
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