インド旅行術・豆知識

【チェンナイからムンバイ】南インドをバスで周遊した全ルートを解説

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今回は南インド周遊時のバスルートとローカルバスの魅力について紹介しますね!

南インドではどんな小さな町でも縦横無尽にバスが走っているので、このエリアを周遊するのなら鉄道よりも小回りの利くバスが断然便利!

私達はチェンナイからムンバイまでの約3000㎞をほぼほぼバスで走破しました!(1回だけ電車移動アリ)

3000㎞という距離は北海道の宗谷岬から南の沖ノ鳥島まで、つまり日本の端から端までの総距離と同じ距離なんですよ~!

この記事では私達が南インドを旅したバス旅の体験談を元に、実際に周遊したルートや各町への行き方、ローカルバスのおすすめポイントや快適に過ごすコツ等について詳しく解説しています。

南インド旅行が初めての方、バス移動について詳しく知りたい方は是非参考がてら読んでみて下さいね!

チェンナイからムンバイまでバス旅してみた!ルートを紹介するよ!

それでは早速、私達が南インドをバスで周った時のルートについてご紹介したいと思います。

チェンナイから時計回りでバスを使って周遊しようかと考えている人は是非参考にしてみて下さいまし。

チェンナイからポンディシェリの行き方・バス

まずは出発地、チェンナイから!

チェンナイのモフジール駅からはポンディシェリ行の直行バス(60ルピー)が頻発しています。

ポンディまでは所要約3時間で、途中1時間半くらいのところで一回休憩を挟みます。

ポンディへの道は平坦なので酔いにくく、車窓からの景色も南インド風でかなり楽しめるところがいいですね。

ポンディシェリからカライクディまでの行き方

ポンディシェリからカライクディまでは残念ながら直通バスは出ていません。

なので私達はで以下のようなルートを使いました。

ポンディシェリ-ウィルプラム

ウィルプラム-ティルチラパッリ

ティルチラパッリ-カライクディ

ローカルバス3本乗り継ぎというハードな工程でしたが、乗り継ぎがスムーズだったおかげで7時頃出発して15時すぎにはカライクディに到着出来ました(所要8-9時間)。

カライクディは内陸の方なのでかなり暑いのですが、朝の時間帯は窓から入ってくる風も冷たく(むしろ寒い)快適な移動が出来ました。

地元民との交流がなかなか楽しいです。

カライクディからマドライ(マドゥライ)の行き方・バス

カライクディのバスターミナルからマドライ行きが頻繁しており、特に問題なくスムーズに行けました。

所要2時間。

マドライ(マドゥライ)からカニャクマリの行き方・バス

マドライからナガルコイル経由のカニャクマリ行きのデラックスバスを使用したのですが、ドライバーの運転がやたらゆっくりで2時間ほど遅れました(汗)

しかも運転手の趣味なのかインド歌謡が延々と流れ続けていて途中からもううんざり・・・(笑)

昼前に出発して17時半頃着(所要6時間)。

夕日を見るまでに何とか間に合ったのでよかったですが、少々焦りました。

カニャクマリからトリバンドラム(ティルバナンタプラム)への行き方・バス

12時発のスーパーバス(綺麗だけど値段は高い)に乗ってトリバンドラムへ。

1時間ちょい遅れて15時すぎにトリバン着(所要3時間)。

このバスでは三人席に座っていた私達(荷物も置いていた)の間に、無理矢理インド人デブおやじが乱入してくるという悲劇が発生。

女二人にサンドイッチ状態にされニヤニヤハアハアするデブおやじにイラつくタビビ一行。

呪いの言葉を吐きながら時間をやり過ごす羽目に・・・しかも行き先は同じってところがまたツイてないΣ( ̄ロ ̄lll)

トリバンドラム(ティルバナンタプラム)からヴァルカラへの行き方・バス

トリバンからバルカラまでの直通が出ていなかったため

トリバンドラム-カランバラム-ヴァルカラ

というルートで行きました(所要2時間)。

カランバラムまでは78ルピーで、カランバラムからヴァルカラ行きのバスはすぐに見つかるので乗り継ぎはスムーズ。

ヴァルカラからコーラムへの行き方・列車

ここだけ唯一の鉄道移動(乗車時間30分)。

列車自体は割と本数が多いのですが、インドの鉄道あるあるで11時半発の予定が1時間遅れたあげく、さらにエアコンナシの蒸し風呂状態の中での移動だったのでかなり地獄でした。

たった30分ですがローカルバスの方が遥かに快適でしたね。

コーラムからコチ(コーチン)への行き方・バス

7時発のコチ行のデラックスバスで出発し、10時15分頃にはエルナクラム着(所要約3時間)。

朝の早い時間帯に出たので窓からの日差しもそんなに強くなく快適に過ごせました。

エアコンが若干寒く感じたものの耐えられないほどではありません。

席が二人席だったので割込みがなかったのが嬉しいですね。

コーチン(コチ)からマイソールへの行き方・バス

エルナクラムバスターミナルから22時発の寝台バスに乗って早朝7時くらいにマイソール着(料金は1104ルピー)。

所要約9時間で3~4回ほどトイレ休憩アリ。

初めての南インド夜行バスでしたが、運転手の運転が下手くそすぎて揺れるは上下にシェイクするはでとんでもなく酔ってしまいました。

座席の座り心地自体はそれなりにいいハズなのに、足が伸ばせないのと車高が高いせいでローカルバスよりも酔いやすく結構辛かったです。

マイソールからゴアへの行き方・バス

マイソールバススタンドから夜行バスに乗ってゴアのパナジへ(料金は1154ルピー)。

所要12時間くらい。

前回の夜行バスで地獄のドライブを経験したので今回も警戒していたのですが、割と平穏無事に過ごせました。

ドライバーの腕次第なのかも知れません。

ゴアからムンバイへの行き方・バス

パナジバスターミナルから18時50分発の夜行バスでムンバイへ(一人1890ルピー)。

所要約14時間。

今回の旅で一番長いバス旅になりました。

客層はかなりまともだったのに、残念なことに後ろの席の若いカップルの彼氏から痴漢をされてしまいました。

座席の隙間から指を入れられ尻を揉まれるというハプニング(?)にやきもきしつつ、9時頃ムンバイに無事到着。

南インドのバス移動ならローカルバスがおすすめ!メリット3つ

南インドの移動では色々なタイプのバスを使いましたが、その中でも特におすすめなのがローカルバス!

車体はボロボロですが、その分庶民の生活が垣間見えて人との交流も沢山出来るのでとっても楽しいですよ。

車窓から見える景色も素晴らしく、旅情を味わうのにもぴったりなので南インドを旅するのなら是非ローカルバスを使ってみてほしいなと思いますね。

ここではそんなローカルバスの魅力について語りたいと思います!

人との交流が出来る

ローカルバスなので乗ってくる人は皆地元民。

・ツーリストはほとんど見ない
・乗客がたまにご飯をくれたりする
・車掌や切符売りの人は皆親切
・通学や帰宅中の学生と仲良くなれる

といった地元の人達との交流が出来る点がローカルバスの最大の魅力です。

バスターミナルに着いた瞬間、物売りが中に入ってきたり、ブラックコミュニティの貧しい子供が入ってきてお菓子をねだったり(発車すると降りていく)・・・。

こういった光景もローカルバスならでは。

バックパックを背負う私達にわざわざ席を譲ってくれる人も多かったし、タミル語しか話せないおじさんからトウモロコシをもらったりとバス移動していた時は心が温まるような出来事が沢山ありました。

特にタミル人は人見知りですが非常にフレンドリーで優しかったです。

バスを何本も乗り継いでチェンナイからカシミールに行くというロンギー姿のおじさんもいたり(タフすぎるだろ)。

ローカルバスの中で見られる人間模様は有名観光地を練り歩くのとはまた違った楽しさを味わえるので、生活感にまみれた旅がしたい人にはおすすめです。

車窓からの眺めがよい

ローカルバスはその名の通り非常にローカルな場所をひたすら走っていくバスです。

川や池、林、畑、学校、ヤシの木が並んだ南国情緒溢れる平坦な道沿いを走っていくと突然現れる岩山、少数民族の人達の何キロも続くデモ行進etc・・・

色々な風景が目に飛び込んできて、それを見ているだけで何とも言えないワクワク感がこみ上げてきます。

名もない小さな村や山間の集落を通り抜け、赤茶けた土造りの家々を眺めながらバスに揺られていると、自分達が旅している場所なんて本当にインドの中の極々一部なんだなーということを実感します。

まだ薄暗い早朝から出発して、太陽がじりじり照り付ける午後を超え・・・

夕方になるにつれて徐々に地平線に沈んでいく太陽、薄紅色から群青色や紫に染まっていく空・・・。

刻一刻と変わっていく車窓からの景色がこれまた素晴らしく、何ともいえない旅情を味あわせてくれ、まさにこれぞ旅!という感じ。

鉄道とはまた違った車窓を楽しめるのもバス旅のいいところ。

安い

ローカルバスは見た目も小汚くて車体もボロイのでその分お値段も安いです。

ツーリストがよく乗るデラックスバスやスーパーバスはローカルバスの1.5~2倍くらいの料金なので、節約したい旅人にとってはローカルバスは非常に強い味方!

安くあげられるのなら乗り心地にはこだわらない!という人は、ローカルバスでインドを周ってみるのも楽しいと思いますよ。

南インドでローカルバスに乗る際の注意点

庶民派のローカルバスはインド人の日常が垣間見られて面白いのですが、その分色々なハプニングも起こりがち。

ここからは、インドのローカルバスに乗る際の注意点やローカルバス乗車中にありがちなちょっと困ったことについてもお話しておきますね。

注目される

ローカルバスに乗っているのは、基本的にお金をそんなに持っていない地元民が多いです。

外国人すら見たことのない人も多いのか、バスに乗っているとジロジロ見られて不躾な視線にさらされることもしばしば。

良くも悪くもバス内では注目の的なので煩わしいのが嫌な人にとってはローカルバスの環境は辛いかも知れません。

男性はあえて外国人女性の隣に座りたがる事も多いのでセクハラにはちょっと注意しておいた方がいいかも。

揺れる

車体がボロイせいかローカルバスの後ろの席はアップダウンが激しいです。

シートも硬いので車が上下に揺れる度にお尻が痛くなることも(笑)

出入口近くの席だと、ドアがない場合はそのまま路上に振り落とされそうになる(マジですよ)ので柱にしっかり掴まっておくべし!

日差しがやばい

ローカルバスはエアコンがないうえに窓にカーテンがついていないので日中の日差しがとんでもないことになります。

特に3月に入るとバスの中の気温は急上昇!

熱中症になる可能性もあるので水分や日よけ対策は万全に。

女性はバス移動中の日焼けに十分注意して下さい!マジで焼けます!

>>【美白命なら必ず読むべし】インド旅行での日焼け対策法を徹底解説!

うるさい

バスによっては延々とインド歌謡が流れ続けるので、ボリウッドミュージックが苦手な人にとっては地獄かも知れません。

何か別のことを考えようと思っても、ヒンディー語のやたらガチャガチャとしたハイテンポなミュージックによって全てかき消されます。

気付けば甲高い女性の声がリフレインして頭からこびりついて離れなくなり、バスを降りてもしばらくは中毒症状が続きます。

混む

ローカルバスでは人の出入りが激しいので、区間によっては東京の満員電車以上の混雑になることも・・・。

車内が混みすぎてバス停に停車してもトイレすら行けない状況になったり、通路側の席に座っていたら子供に腕を引っ張られたり。

態勢次第では立っているおじさんの汗が肩に滴ってきたりとなかなかハードな状況になることもしばしば。

ローカルバスに乗る時は地元のインド人達に負けない強いハートを持つことも大切になってきます(笑)

まとめ・南インドのバス旅は楽しい!

さーて、そんなわけで南インドをバスで周遊した体験談とローカルバスの魅力について解説させていただきました~!

南インド旅で一番印象に残ったのは、実は観光地でもグルメでもなく、バスの中で見た様々な情景でした。

チェンナイからムンバイまで約3000kmの距離をずーっとバス移動していたので、今思えばなかなか頑張ったなと我ながら思います(笑)

観光よりもバスの時間の方が長かったんじゃないかっていうくらい、いつの間にかバスに揺られることが日常になっていましたね~。

ローカルバスはまともなインド人だと嫌がるくらいボロくて小汚いのですが、意外と乗り慣れてしまえば快適に過ごせます。

インドの庶民の生活を垣間見ることができる&旅情溢れる車窓からの景色を堪能できるところも素晴らしい!

今回、南インドをバスで周遊してよりインドが好きになりました。

関わった人々や目にした風景はもちろん、そこでふと感じた想いだったり旅の匂いだったり、全てひっくるめてバス旅は最高だったなーと改めて思います!

もし、南インドを旅する予定の人は是非ローカルバスを利用してみて下さい!

旅してる感覚を目一杯味わえるので旅情を満喫したい人には本当におすすめですよ!

そんなわけで以上、タビビシスター(@tabibisister)による南インドバス旅周遊の体験談でした!

それでは、よい旅を!

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