【トーベヤンソンの生原画に感動!】タンペレムーミン美術館見学レポ

へろー!いつもゴキゲンなタビビシスターで~す!

ムーミンといえばフィンランド!ムーミンといえばムーミン美術館!

というわけで、今回はタンペレ市内にあるムーミン美術館に実際に行ってみて私が感じたことや印象に残ったことなどをつらつら~っと綴ってみようと思います。

自分なりのおすすめポイントや見所についても紹介しているので、ムーミン美術館に行ってみようかなーと考えている方は是非参考にしてみて下さいまし!

タンペレムーミン美術館の常設展はどんな感じ?

 ムーミン美術館は1階と地下1階に分かれていて展示内容は常設展と企画展の2部構成になっています。

ちなみに展示室内は一部撮影OKスポットを除いては基本的に撮影禁止なので、記事内の画像は撮影可だったところを映しました。

実際の展示内容は是非自分の目で見て下さいませ(´・ω・`)

常設展のタイトルは「それから、どうなるの?」。

これはトーベが最初に描いたムーミンの絵本の題名をそのままつけたみたいですね。

常設展(1階全体)はムーミン作品の童話9冊と絵本3冊をメインに展開され、各作品ごとにエリアが分かれています。

一つ一つの絵本作品ごとに関連のある挿絵やスケッチ、作中のワンシーンを表現した立体模型などが展示されていて、キャラ紹介やストーリー紹介の解説もかな~り充実してました。

エリアごとにテーマになっているムーミン童話の絵本も借りて読むことができるので原作知らなくても大丈夫。

しかも、ちゃんと日本語バージョンが用意されているところが素晴らしい!

やっぱりムーミンファンは圧倒的に日本人が多いんだろうなぁ~。

1階は原画と立体作品がメインだけど、それ以外にも色々と面白いものがちょこちょこあるので眺めているだけで楽しいです。

壁に映し出されたニョロニョロの映像に手を触れるとニョロニョロの上に雷が出現する・・・という不思議かつインタラクティブな仕掛けには驚きました。

等身大の大きなめくれる絵本が置いてあったり、石型のクッションに照明を当てて夏の日差しを受けて湖面に波紋が広がる様を表現しているスペースがあったり・・・

音と光と映像を駆使した幻想的でファンタジックな空間はまるで現代アート展のよう。

おしゃれなディスプレイといいムーディで凝った間接照明といい、こんなにスタイリッシュな美術館は初めて!!

さすがフィンランドです!

写真撮影OKエリアも一部あってありがたかったですね。

意外と広くてどこを見るかで迷ってしまうかもしれませんが、好きなエリアから見れば問題なし。

トーベヤンソンの貴重な原画が見られる!

常設展はムーミン童話9冊と絵本3冊の原画や立体作品を展示していました。

トーベの貴重な原画が見られるなんて、これはムーミンやトーベヤンソンファンにはたまらないですね。

ムーミンの描き方や表情が時代ごとに変わっていく様がみてとれてなかなか興味深かったです。

意外なことに初期のムーミンは面長で目が離れていて今よりも全然可愛くないんですよ~。

むしろどちらかというとブサイク寄り(笑)

初期のデザインが可愛くないのはスヌーピーしかりドラえもんしかり、キャラものはみんなそうですよね。

白黒の独特の世界観も相まってか今ほどファンシーさはなく、これはこれで大人な印象です。

インクだけのシンプルな線なのに、キャラクターの個性がしっかりと表現されているあたりはさすがプロの技!といった感じ。

これはムーミン谷の地図。

ちなみにカラーイラストは基本的に画材はガッシュを使用していましたが、水彩のような繊細で淡い色使いがすごく綺麗でした。

ガッシュってわりと色鮮やかでベタ塗りのイメージがあったので、こういうトーンの絵も描けるんだなと勉強になりましたねー。

輪郭線をペンで描いているもの、色の配色をうまく考えてあえて主線を白抜きして描いているものなど色々な画風が見られて楽しかったです。

自然の中で暮らすそれぞれのキャラクター達の個性や生活、四季折々の変化などが一枚の絵の中でうまく表現されているので、見ているだけでワクワクした気持ちや想像力を掻き立てられます。

原画を見て改めて思ったことなんですが、トーベはフィンランドで生まれ育ったからこそこのムーミン谷の世界観を生み出せたのだなーと感じました。

雪や冬の森の表現、どことなくもの寂しく内向的で繊細な雰囲気はやはりフィンランド人ならではの感性ですよね。

作者の育った環境や土壌って自然と滲み出てしまうというか、無意識に作品に反映されてしまうものなのかも。

ムーミン谷の立体模型やムーミン屋敷もすごい!?

ちなみに常設展は絵やイラスト以外にも、皿やファブリックといったものから小説や絵本の世界観を立体模型として再現したものまで色々な作品が展示してありました。

特に模型はキャンプや気球、谷底、船など、ムーミン谷の世界に出てくる風景や乗り物等を3Dの立体物として表現しているので、今まで文字や絵で見ていた世界がよりリアルに感じられてなかなか楽しいです。

また、常設展のイチオシ展示であるムーミン屋敷は迫力満点でインパクト大!

高さ2mを超す5階建てのムーミン屋敷はトーベがパートナーのトゥーティッキ達と作った巨大な模型で、この展示室の中でもかなり目立っていました。

トーベが世界中を回って内装の素材を集め友人と3人で3年かけて共同制作したというだけあって、ちょっとした小道具に至るまでそのこだわりっぷりはかなりのもの。

パパの工具室やママの部屋など見ているだけで面白く、キャラクター達の生活感が感じられて自分が彼らの暮らしをすぐ近くで見ているような不思議な感覚に陥りました。

ムーミンパパの部屋は船の形だったり、キッチンにはミーサとホムサがいたりと細部まで凝った造りになっているので見ていて飽きません。

タンペレムーミン美術館の企画展はどんな感じ?

ムーミン美術館では常設展の他にも企画展が月替わりで開催されています。

毎月内容が変わるらしいので内容は行ってみてからのお楽しみ。

私達が行った時は「企画展トーベの仕事の変遷と人柄」というテーマで、トーベヤンソンの仕事とムーミンに関連した絵の紹介などをメインにした展示が行われていました。

主な展示内容としてはガルム紙で連載していた時の風刺画や漫画連載の原稿、トーベのドキュメンタリー、石膏のムーミンキャラ人形、カラーイラストなど。

ガルム紙の風刺画はムーミン以外のトーベの作風が知れてこれはこれで面白かったです。

ちょっとシニカルでメッセージ性の強い作風はムーミンの可愛いらしいイメージとはまた全然違っていて、トーベの画家としての振り幅の広さを改めて知ることが出来ました。

ちなみに風刺画のどこかに必ずムーミンの原形となったキャラクターであるミニムーミンが描かれているのですが、これらをちょっとした宝探しや間違い探し気分で探し当てるのも何気に楽しいです。

トーベはムーミンと関係ない絵やイラストを描く際にも、自分自身のサインやマスコット代わりとしてミニムーミンを紙の隅っこや作品の目立たないところにちょこんと登場させていたのですね~。

トーベがムーミン(初期のデザイン)をマジックでサラサラ~ッと描いている貴重な映像もありました。

初期のムーミンは目が離れていて鼻が大きくてなかなかインパクトのある顔立ちをしているので、これが徐々に今の可愛らしいフォルムになっていったというのが不思議な感じがします。

ちなみに書き順は耳から描き始めて次に鼻、体、最後に目を仕上げる、という意外な順番でした。

トーベヤンソン作品の創作現場の裏側が見られる!?

展示品の中には同じシーンや物体を何度もスケッチしたやラフ画などもあり、これらを見ているとトーベの仕事へのこだわりや熱意を感じ取ることができます。

作中に出てくる植物や家具などはまず最初に模写してしっかりと形を捉えてからイラスト用にデフォルメしていたり、白黒の1コマのシンプルなムーミンイラストですら何度も同じポーズを描いた中から一番出来のいいものをチョイスしていたり・・・。

たった5cm四方の絵を完成させるだけでも実際はその工程にかなりの労力がかかっていることが分かります。

ムーミンはシンプルなフォルムのキャラクターなので一見簡単そうに見えますが、あの独特の丸みや可愛らしさを表現するためには何回も下絵を描いてからペン入れをしていたんですね。

どんな作品でも手を抜かずに自分が納得いくまで試行錯誤する、という仕事への徹底ぶりを感じました。

作品作りの大変さや努力の跡はカラーイラストからもみてとれます。

ムーミンの隣に切り張りした別のキャラをくっつけてみたり、横長のカラーイラストの場合は間違えた部分にだけ新しい紙を貼って重ね、その上から再度イラストを描いてうまいこと一枚の絵として完成させていたり。

一つの作品を仕上げるためには時間と手間と根気、そして作品への情熱が必要なんだなと感じると同時に、トーベの作品の一つ一つが綿密な下絵だったりアイデアを練ったうえでのたまものなんだなと改めて実感しました。

創作というクリエイティブな世界とは裏腹に、実際の泥臭く地味な作業を覗くことができて常設展とはまた違った感覚で楽しめたのがよかったです。

ムーミン美術館に行くならトーベヤンソンの自伝を読んでいくといいかも!?

これはちょっとしたアドバイスというか参考程度に聞いてほしいのですが、もし可能なら美術館に行く前にトーベヤンソンの自伝を予め読んでおくといいかも知れません。

自伝には当時の時代背景や創作活動の変遷、各作品についてのトーベの想いや彼女を取り巻く人々について等が色々書かれているのですが、これらをサラッと予習しておくだけで作品の見え方が全然違ってくると思います。

「これを描いた時はトーベはこういう状況だったんだなー」

「この作品には当時の心境が反映されているんだなー」

と自分なりの感じ方や解釈、新しい見方を発見出来るのはもちろん、一つ一つの作品についての理解をより深められると思うので時間のある方は是非。

建造物でも音楽でも絵画でも何でもそうですけど、予備知識ゼロの状態で鑑賞するよりも、作品や作者について多少知ったうえで作品に触れた方が実際に観た時の感慨深さが変わってきますよね。

せっかくはるばるフィンランドまで行くんですから、貴重な機会を目一杯満喫するためにも少しだけお勉強しておくと楽しさも2倍になりますよ♪

私も図書館で借りて読んでみましたが、トーベヤンソンといえばムーミンの作者というイメージが強かったので、彼女が一人の女性芸術家として激動の時代を生きてきた人だったというのは自伝を読んで初めて知りました。

なんとなくほのぼのとしたイメージを持っていたけど、実際は結構複雑な人間性を持っていたようで、内向的で繊細な性格とは裏腹に恋愛においては奔放で精神的にちょっと浮き沈みが激しいところもあったりと、やはりアーティスティックな感受性を持っていた人だったんだなと。

家族との関係性や歴代の恋人達が彼女の創作に与えた影響、バイセクシュアルであったことなど生い立ちや恋愛事情の面でも知らなかったことが沢山あって驚きました。

ムーミン作品で一躍有名になった後も自分の本業はあくまで画家だと思っていたこと、

ムーミンのコミックの連載は生活費を稼ぐための手段でしかなく彼女にとっては非常に苦痛だったこと、

日本の最初のムーミンアニメがトーベにとっては不満な出来だったこと等・・・

これを読んでトーベの新たな一面を知ることが出来て、余計にトーベヤンソンの作品世界についてもっと知りたくなりました。

そういった意味で、今回、ムーミン美術館に行けたことは本当によかったなと思います。

作品をじかに見ることでトーベの創作活動への想いや情熱、何かを生み出す苦労の一端を垣間見ることができたような気がします。

彼女のイメージ世界に少しでも触れられて自分にとってもいい刺激になりました。

創作って自分の内側にあるものを具現化させて作品として表現するわけだから、時として苦しいこともあるしスランプに陥ることもあると思います。

自分の心の中にあるイメージを現実にアウトプットするって難しいけど、思い通りの表現が出来た時は喜びもひとしおです。

トーベもきっと苦悩しながら自分なりの内的イメージやその時々に伝えたいことを紙の上で、時には絵として、時には物語として落とし込もうとしていたんだろうなぁと。

トーベヤンソンの作品は小説なども含めてまだ読んだことのないものも沢山あるのでこれから読んでみようと思います。

タンペレムーミン美術館でトーベヤンソンの絵を見た感想とまとめ

さて、そんなわけで長々と語ってしまいましたが、ムーミン美術館の感想レポをお届けしてみました!

美術館とはいうものの、内装や展示の仕方はかなりおしゃれでスタイリッシュなのでムーミン好きじゃなくても楽しめると思います。

展示物をただ並べるだけではなく、映像や照明、触れるオブジェクトや動くディスプレイなど子供でも飽きずに見られる工夫が随所にちりばめられているのでいわゆる一般的な美術館が苦手な人でも大丈夫。

しいて言うのなら体感型美術館って感じでしょうか。

もちろん、ムーミン好きやトーベヤンソン好きの方ならさらに楽しめること間違いなしです。

アニメでも小説でもキャラグッズでも、何かをきっかけにムーミンが好きになった人は美術館を見学した後は余計にムーミンが好きになるんじゃないでしょうか。

大人でも子供でも楽しめるのでタンペレのムーミン美術館、もしタンペレに寄る機会がある人は是非行ってみて下さいね。

ムーミン美術館へのアクセスやチケット料金・施設内について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい↓

>>タンペレムーミン美術館の館内情報まとめ♪

>>ムーミン美術館併設のレストラン「トフト」に行ってみた感想♪

>>タンペレムーミン美術館のおすすめ土産をご紹介♪

それでは、よい旅を!

【行き方や土産情報も♪】タンペレムーミン美術館(博物館)突撃レポ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA