へろー!いつもゴキゲンなタビビシスター(@tabibisister)で~す!
今回はインド映画「PADMAN(パッドマン)」を観た感想について語りたいと思います。
たまたま予告で見てめっちゃ気になり、公開前から絶対観ようと思っていたこの作品。
いやー、予想以上にめちゃめちゃ面白くて、最近観た映画の中でも自分的にベスト1かも知れません。
笑いあり涙あり感動ありのメッセージ性の強い内容で、これはインド映画が苦手な人にも余裕でおすすめできちゃうぞと。
てなわけで、個人的に印象に残ったシーンや各登場人物について感じたことなどをつらつらまとめていきたいと思います。
お暇な方は読んでみて下さいね。
ネタばれありなので嫌な方はご注意を!
目次 [非表示]
パッドマンのあらすじは?モデルは実在の人物だった!
PADMANは、普段なかなか話題にしづらい「生理用ナプキン」についてのお話です。
インドでは2001年くらいまで女性用の生理用ナプキンの普及率はたったの12%で、ナプキンは現地の物価感覚からするととても高価なものだったんだそうな。
貧しい女性達はナプキンを買えないので仕方なくボロ布をナプキン代わりに使い、それが原因で不妊症になったり感染症にかかったり、ひどいと命を落とすこともあったんだとか。
ここで立ち上がったのが我らが主人公のパッドマン!
パッドマンのモデルはアルナーチャラム・ムルガナンダムという実在の男性で、南インドのタミルナドゥ州のコインバトール出身。
彼は全ての女性が安心して使える安いナプキンを作るために尽力し、女性の雇用やナプキンを使い手に届けるシステムまで作った偉大なお方です。
映画自体は多少のフィクションも織り交ぜつつ、ナプキン開発してその功績が認められてインド政府から表彰されるまでのサクセスを時にシリアスに時にユーモラスに描いています。
インド映画ってやたら長いしずっと歌ったり踊ったりで疲れるイメージだったので、個人的に進んで観る機会ってあまりなかったんですが、このパッドマンは面白かったですねー!!
ストーリーはリズミカルでテンポがいいので途中でダレないし、泣けるシーン・笑えるシーンも盛り沢山。
2人の対照的な女性と人間味あふれる個性的な脇キャラも魅力的。
ナプキン開発までの泥臭い悪戦苦闘ぶり、モノづくりへの真摯な姿勢、最後の国連での演説等見所も多く、その中にインド社会が抱える問題点や女性の地位向上や社会進出といったメッセージ性の強いテーマも含まれていて色々と考えさせられます。
最後に主人公が選んだ決断はちょっと意外でしたが、結果的にはそれでよかったんだろうなーと思ったりして。
インド映画なのに生理用ナプキンがテーマというのが斬新
オープニングの結婚式のシーンでは、インド映画らしくミュージカル調の歌が流れるのですがこれがもう妻への愛が駄々洩れ。
今日から君の電気代は僕のもの、今日から君の夜は僕のもの~♪
なんてラブパワー炸裂で、ラクシュミの優しい男っぷりをこれでもかとアピール。
こんなに思われて奥さんは幸せですねぇ(笑)
自分の妻が生理中にぼろ布を当てていることを知り、何とかして安いナプキンを作ろうとあの手この手で奔走するラクシュミ。
ナプキン代はケチるのに神様へのお布施にはお金を惜しまない妻を見て
「来世には金を払えるのに今の健康には払えないのか」
とグチる彼は、当時の田舎のインド人男性にしては随分先進的な考え方を持っていたようですね。
一度失敗しても諦めず、何が悪かったのかを自分で分析・改善しながらよりよい品質向上を目指し、顧客アンケートまで実施する徹底ぶりはまさにナプキン開発に憑りつかれた変人、もしくは孤高の開拓者って感じです。
自分の製品の使い心地を実際に確かめるべく、山羊の血を懐に忍ばせて股間を血まみれにするシーンなんて一歩間違えばヘンタイですよ!(笑)
村人からは奇妙な目で見られ、なかなか奥さんからの理解も得られず、ついには最愛の妻から拒絶されて村を追われ、一人でナプキン開発を始めるラクシュミ。
この辺の下りは妻への溢れんばかりの愛と、妻に自分の想いを分かってもらえない辛さが伝わってきて観ていてすごく切なかったです。
padmanは面白くて泣ける!?演説シーンに大感動!
また、コンペで優勝して特許の話が出ても「欲しいのはお金じゃない」と語り、自分で村々を周り女性達にナプキンを届ける彼の熱心な姿には胸を打たれました。
最後の国連での演説のシーンは本当によかった!
通訳だと自分の想いが伝わらないからと、通訳ナシで拙い英語でスピーチするラクシュミ。
英語はタクシーのようなもの、皆に気持ちを届ける、いいことすれば大勢の女性が笑う、と自分の言葉で感情を込めて精一杯想いを伝えようとする姿に思わずホロリ。
失敗しても責められても誰からも認められなくても、自分を信じて自分の信念を貫き通すこと、目標を達成することの大切さを彼から教わったような気がします。
社会の慣習や古いしきたりを超えて新しい風を生み出すためには、彼のような熱意と諦めない強い心、そして世界をより良くしようとする気概と大切な人への愛が必要なんですね。
そして、自分の想いを伝えるためには英語力とか関係ないことも彼の演説シーンで痛感。
片言でも、文法が変でも、気持ちは伝わる!
スピーチの内容も含めて本当にいいシーンでした。
主人公の妻・ガヤトリの境遇は何となく昔の日本を思い出させる
ラクシュミの最愛の妻・ガヤトリはインド社会ではよくいるタイプの保守的な女性で、彼女の置かれた環境がまんま昔の日本!
インドは大家族制で基本的に嫁いだ後は旦那の親や兄弟とは同居するスタイルです。
姑の権限が強いアジアでありがちな家庭構造(?)なので、ガヤトリは常に姑や義妹等に対してどこか気を遣って生活しています。
最初、ラクシュミが55ルピーの市販のナプキンを買って渡したら彼女は喜ぶどころか「高いからいらない」と断ります。
「こんなのを使っていると姑にバレたら私が怒られる」
とナプキンを突き返す姿に「あー、こういうのってどこの国でもあるんだなぁ」と複雑な気持ちになりました。
作中、色々なシーンでこのようなインドにおける嫁姑事情のようなものが垣間見えます。
ラクシュミがナプキン研究にのめり込んで奇行に走れば姑が
「嫁と結婚してからおかしくなった」
と口走り、妹の嫁ぎ先に顔を出したラクシュミが思わぬ失態を犯せば妹が
「これ以上変なことをされたら私が離縁されてしまうから二度と来ないで」
と悲壮な顔で懇願してきたり・・・。
嫁ぎ先では不興を買えば自分の立場も悪くなってしまいますし、居場所もなくなってしまいます。
追い出されたらまた実家に戻らなければならず、自分の家族にも不名誉のレッテルを貼られてしまう。
だからこそ旦那の実家でうまくやっていくために、インドの女性たちは多かれ少なかれ男達には見えない苦労や辛い思いをしながら生活しているわけです。
インドの村社会の構造や家族・夫婦の在り方などを映画を通して学べる
ラクシュミが奥さんの為にあれだけ頑張っているのに何故肝心の奥さんが理解してあげないのだろう?ともどかしく感じるシーンも多々あるのですが、彼女の置かれた状況を考えると仕方のないことなんですよね。
ガヤトリの台詞で印象に残ったのが「女にとっては貧乏よりも恥をかく方が辛いわ」という言葉。
姑や義理の妹をはじめ村人の目が気になるガヤトリ。
旦那の恥は一家の恥、一家の恥は一族の恥。
嫁が至らなければ旦那の立場も悪くなるし、旦那が変なことをしたら自分が悪くなくても嫁のせいにされ、場合によっては村八分になることも。
多分日本の田舎とかもそうだと思うのですが、良くも悪くも地域のコミュニティが狭くて人間関係が密なところだと、一回しくじると結構辛いポジションに置かれてしまいがちですよね。
夫が妻の為に頑張れば頑張るほど、妻を苦しめてしまうという矛盾。
ガヤトリはガヤトリで辛い境遇なんだろうなぁ・・・と彼女の心境を勝手に想像しながら観ておりました。
だからこそ最後、英雄になった夫が村に帰ってきて汚名返上できたのはよかったです!
女の勘は世界共通?クスリと笑えるシーンも盛り沢山♪
あと、ガヤトリのシーンでもう一つ印象に残ったのが、テレビに出ていたラクシュミがシャツの裾をズボンに入れていて「あれ、誰がやったのかしら?」と疑問に感じる場面。
いつもシャツの裾を出しっぱなしにしているずぼらな夫は、仕事に出かける前に毎回妻に裾をズボンに入れてもらっていたんですね。
ところが、村を出た夫は一人で生活しているはずなのに、何故かシャツの裾を入れている。
ずぼらなあの人がそんなことするなんて・・・これは怪しいぞと勘のいい妻は新たな女の影を感じ取るわけです。
現実でもこういう思いもよらない些細なことで浮気がバレなりするものですよね。
このシーンは女性心理をよくわかってるなーと思わずニヤッとしてしまいました。
ガヤトリを演じている女優「ラーディカー・アープテー」は大きな瞳が印象的な愛らしい顔立ちで、泣く演技がとっても上手かったです。
聞けばインド女優の中でもかなりの演技派とのことで納得。
ウエディングゲストという作品にも出演されているそうなので、気になる方はチェックしてみては?
ヒロイン・パリーとの恋の行方は?パリー役の女優が可愛すぎる!
2人目のヒロイン・パリーもまた非常にインパクトある女性でした。
パリーはシク教の父に男手一つで育てられ、MBAも取得する程の才女で都会に暮らす自立した女性です。
ラクシュミのビジネスパートナーとして彼と一緒にナプキン販売に奔走するのですが、パリー役の女優がめっちゃ美人で可愛くて、彼女が登場した瞬間から目を奪われてしまいました。
パリーは聡明でサバサバしていて明るくてお茶目な人柄で、頭もいいし仕事もできそうだけど決して嫌味がない・・・という同性から見ても非常に魅力的なキャラクター。
美人で経済的にも精神的にも自立していて色々な意味でガヤトリとは真逆のタイプです。
男性と対等に渡り合えてビジネスへの理解もあるパリーと控えめで女性らしい保守的なガヤトリ。
どちらもよさがあるので、最後ラクシュミがどっちを選ぶのかなーと一瞬やきもきしたりして・・・。
パリーとラクシュミのちょっと切ない恋路もこの物語を彩るスパイスになっていましたね。
お互いの幸せを望んで別れる大人の恋でしたが、パリーというキャラクターは個人的にすごく印象に残るキャラでした。
パリー役のソーナム・カプールは個人的にすごくいい女優さんだなぁと思ったので、他の出演作も観てみたいと思いました。
ボリウッドスター「サンジャイ・ダット」の半生を描いたSANJUという作品にも出演されているそうなので、気になる方はチェックしてすべし!
パッドマンは脇役も魅力的で人間味あふれている
パッドマンは主人公やヒロイン以外にも脇役キャラもなかなか個性があってよかったです。
成功したラクシュミが友人から借りた15ルピーを返そうとするシーンで友人が「お前は自分が偉くなったつもりか?金は返すなら借りた場所で返せ」というようなことを言うのですが、これがグッときました。
偉大な功績をあげても、生理用のナプキンを開発しているのを恥だと思う故郷の村の人達。
村に帰りづらいと思っているラクシュミに対して、友人なりに思いやった言葉が上記の発言というわけです。
ラクシュミが下働きする教授の家の息子もいい味出してました。
お金もないのに口から出まかせで嘘の会社名や融資額を言って、ナプキンの原料であるセルロースファイバーのサンプルをアメリカから取り寄せるシーンなんかはユーモラスで思わず笑ってしまいました。
なんでも勢い次第でやれるもんですね。
この図々しさはある意味日本人も見習うべきかも・・・。
また、働かないダメ夫から離れられない女性がナプキンを作る仕事に就いたことで徐々に自信を取り戻していく様は観ていてスカッとしました。
インドの貧しい女性の多くは教養も自由もなく、家庭に入ってひたすら子育てをするのみという人も多いんだとか。
こういう女性を救えるような雇用を生み出したこともパッドマンの功績の一つですね。
まとめ・パッドマンはインド好きにはおすすめの映画作品
パッドマンは登場人物やストーリーだけではなく、作中に出てくるインドの風景もいいんですよね。
色彩が色鮮やかで美しく、ロケ地のマディヤプラデーシュ州はまだ行ったことないので今度行ってみたいなーと思いました。
色々な柄のサリーやクルタ、サルワール・カミーズといった民族衣装も見ていて楽しいですし、シク教徒の生活やインドの都市部と農村部の環境の違い等、インドの様々な文化に触れられるところも個人的には面白かったです。
初潮が来た女の子をお祝いする儀式では女性だけが歌って踊ったりして、このシーンがまたとっても綺麗!
赤やオレンジ色のサリーを来た女性たちが楽し気に踊る姿はこれぞインド映画って感じ。
インドの生活や文化が見られるといった点でもパッドマンはインド好きにはおすすめの映画だと思います。
とにかく、飽きないし単純に観ていて楽しいです。
緩急もしっかりあってエンタメ要素もバッチリで、それでいて社会的なメッセージ性やテーマもあるので色々な意味で盛り沢山。
気になる方は是非一度見てみることをおすすめします。
以上、タビビシスター(@tabibisister)によるインド映画紹介でした♪
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