旅のコラム・エッセイ

旅行ブログをやる意味とは?忘れられない読者との思い出を語ってみる

へろー!いつもゴキゲンなタビビシスターで~す!

いきなりですが、世の中には海外・国内問わず沢山の旅ブログがありますよね。

旅ブログをやる意味や理由は人それぞれです。

稼げないならやりたくないという人もいるだろうし、自分の旅を残しておくこと自体に意義がある!という人もいるでしょう。

私の場合は

「備忘録代わりになる」
「旅人の役に立つ」

という理由ももちろんあるのですが、自分が発信した情報が誰かを救うことに繋がるからというのも大きいですね。

旅ブログをやる意味とは??

これについて考えてみた時に、すごく自分の中で忘れられない思い出があるので、今回はそれについて好き勝手に語っていきたいと思います。

海外旅行ブログの運営は意外と面倒!?

このブログを始めて早3年半ほどが経ちました。

途中放置した期間もありますが、何気に細々と続いているのは私自身が書くこと自体が苦痛ではなく、むしろ好きだからなんだろうなと思います。

これまで300記事以上の記事を書いてきたわけですが、その大部分は海外旅行に関するもので、我ながらよくもまあこんだけ書いたなと感心します(笑)

もはや趣味といっていいですね。

旅ブログを運営するというのは意外と手間がかかります。

記事を1記事書くにしても

・どんなテーマや切り口で書くかを考える
・旅の記録を思い出すためにHDDや日記を見返す
・全体の構成を組み立てる
・観光情報を改めてチェックし直す
・使用する写真を選んで配置を考える
・分かりやすい文章を書く
・全体の見直しと修正

といった風にそれなりの工程が必要です。

30分や1時間で済む作業ではないんですね。

しかも、これをやったからと言って誰かの役には立つかも知れないけれど、それで直接お金に結びつくかというとそういうわけでもないですし・・・。

多少のこづかい程度にはなりますが、そんなの微々たるものです。

マイナーな観光情報の記事なんて、検索数が圧倒的に少ないうえに需要もないので書いてもほぼ自己満に終わります。

旅の思い出話なんかも、書き手自身によほど関心がなければ大して読んでもらえません。

貴重な時間を使って手間をかけて、お金ももらえないのに旅ブログを書く意味があるのか?

もし誰かからそう問われたのなら、私はハッキリと「ある」と答えるでしょう

というのも、なんてことない記事が、自分にとっては些細な情報が、人によってはとんでもない救いになるのだということを身を持って知ったからです。

ブログ読者から届いた忘れられない1通のメール

去年の春頃、ブログ読者から1通のお問い合わせをいただきました。

その方は当ブログのとある記事を読み、そこに出てきた情報に心当たりがあったようで、確認のためにわざわざ連絡をくれたのですね。

「記事に出てきた〇〇という人物というのはもしかして●●のことではないですか?」

そのメールをもらった時、私は非常に驚きました。

あまり詳しくは言えないのですが、実は以前、ブログ内で海外の危険情報に関する記事を書いたことがあったんです。

注意喚起も兼ねて外国で命を落としてしまった日本人の話を載せたのですが、メールの主は被害者とどうやら何かしらの繋がりがあるらしく・・・。

「もしかして●●ではないですか?」の●●の部分が被害者の名前と見事に一致したので、

(これは恐らく関係者だな。あまり迂闊なことを言えないぞ・・・)

と妙に気が引き締まったのを覚えています。

読者からの衝撃のメールにショックを受ける

そこで、私はすぐさま返信をしました。

はじめまして。管理人のtabibisisterです。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

〇〇の記事を見てご連絡いただいたとのことで、驚いております。

また、ご友人を〇〇で亡くされたとのお話、大変心が痛みます・・・。

事件に関してですが、私達が記事に書いたのは〇年〇月に起こった事件です。

被害者の方は確か●●さんという名前の若い男性だったと思います。

〇様のご友人はこちらの方で間違いないでしょうか?

苗字や漢字はわかりかねますが、珍しいお名前だったので記憶しております。

すると次のような返信が返ってきました。

お返事ありがとうございます!

はい、友人は●●です…

やはりそうでしたか、、、

●●の事件は、自殺ではないことは分かっても犯人などは分からずのままだったので、まさかこのような形で真相を知る事になるとは…と驚いております。。

記事を書いて頂き、ありがとうございます…!

そしてお返事もありがとうございます。

ご家族に伝えるかどうかなど友人と少し考えてみます。

本当にありがとうございました…涙

このメールを読んだ時、心臓がドキドキして何とも言えない気持ちになりました。

おそらく、この書き方からして被害者の方と深いお付き合いをしていたのではないかと推測します。

私は彼女さんかなと思いました。

事件から6年経った今になって、関係者からこのような内容のメールをいただくことになろうとは・・・。

不思議なご縁を感じずにはいられません。

そして、このままサクッと終わらせるだけでいいのだろうかと考えました。

もし自分がこの人の立場だったら?

海外に行った友人(恋人)が現地で命を落としてしまった。

原因も理由も当時の状況も分からない。

犯人も結局分からず終いのまま年数だけが過ぎていく・・・。

きっと、いつまでも忘れらないし、心の整理も出来ないままでしょう。

おそらく散々ネット等でありとあらゆる情報は調べ尽くしたでしょうし、もしかしたら現地にだって赴いたかも知れません。

それでも事件の真相は分からず、犯人も捕まらず、残された人達は悔しさと無念さと悲しみを抱えて日々を過ごすことしか出来ない。

何故死んでしまったの?
何故殺されてしまったの?
あの時何が起こったの?
誰にやられたの?
何故こうなってしまったの?

一体なぜ・・・なぜ・・・?

様々な疑問を残したまま、毎年やってくる命日を迎え、二度と戻ってこない命を想って涙する。

あの日から時間は止まったままで、心の中に重いしこりを残して生きていかねばならない。

もし私が残された人の立場だったらどうするか?

せめて事件の詳細をもっと知りたいと思うでしょう。

そして、納得がしたいと思うハズです。

どんな形であれ、どんな真相であれ、何かしらの納得出来る理由や落としどころを見つけて、自分なりに消化して、受け止め、気持ちの整理をつけたい。

そう思うと思います。

じゃないと前に進めません。

自分が出来ることは文字を書くこと

亡くなった人はもう戻らない。

けれど、少しでも前に進むために納得できる何かを得ることで、多少なりとも心が救われるのではないか?

そう考えた私は余計なおせっかいとは思いながらも、メールの主に自分が知りうる限りの事件の詳細についてを説明した長文メールを送りました。

主に

・現地の治安について
・事件の詳細について
・当時の状況と被害者の様子について
・自分なりの見解と被害者への想いについて

等、ブログでは書けない個人的な内容も含めて、自分が提供できる限りの情報をしたためて送信しました。

たまたまこのブログを発見して、勇気を出してわざわざ問い合わせてくれた彼女に対して、私にできることはそれくらいしかありませんでしたので・・・。

実際に受け取った側がそれをどう捉えるかは未知数でしたが(古傷をえぐることにもなるので)、少しでも役に立てたらという気持ちでメールを書いたんですね。

そしたら、次のような返信が来たんです。

詳しく教えて下さり、ありがとうございます…!!

当時、〇〇の治安について自分も調べたりして、治安はあまり良くないのかなぁと思っておりました。

自殺は絶対ないと知人は皆思っていたので見せしめで殺されたのかと思ったり…

考えても真実は分かるわけではなかったのでやりきれない気持ちでした。

ご家族の方は、私達以上に悲しみ怒り……

現地に実際に行ったりもされてました。。

●●自身の正義感の強さ故に恨みを買ってしまったなんて犯人が本当に許せないです。

●●は〇〇が好きだっただけにそういった悪質な行為が憎かったのでしょうね、、

先日命日でお参りに行ったのですが、知りたくても知れなかった真実をこうやって6年も経った今知れたのは、●●が導いてくれたのかなぁと勝手に思っているところです。

こちらのブログに出会えて本当に良かったです。。

本当にありがとうございました……!!!!

本当に本当にありがとうございます。。

心より感謝致します。

(伏字以外は原文ママ)

このメールを読んだ時、胸がギュッと締め付けられて、思わず泣きそうになってしまいました。

ブ、ブログをやっていてよかった・・・!!

この時ほどそう思ったことはありません。

これまでも、海外の旅行情報を読んだ読者からちょこちょこお礼のメールをいただくことはあったんですよ。

ただ、何て言うんでしょうかね、重みが全然違うんですよね。

「この記事のおかげで楽しく旅行出来ました!」

「このお店に行ったけど美味しかったです!」

「詳しく書いていただいてありがとうございました!」

私の書いた旅の情報が他の旅行者にとって何かしら役立ったのなら、これは書き手側としては本望です。

一生懸命書いた文章を最後まで読んでもらって「役に立った!」と感じてもらえたのなら、旅ブログを運営している者としてはこれ以上嬉しいことはありません。

でも、今回の事はそういう話ではないんです。

大切な人を失くして、悲しみに暮れていた人の心を、自分が書いた記事によって明るく照らすことが出来るのだと。

自分にとってはなんてことない文章が、たった一人の誰かを救う力にだってなり得るのだと。

それを実際に身をもって実感したのです。

ただの旅行情報が誰かにとっては救いになることがある

それまでは旅ブログって、いい意味でも悪い意味でも自由でマイペースにやればいいかと思っていた節があったんですよね。

書くも書かないもあくまで自分の気持ち次第だし、誰かに頼まれてやっているわけではないので書く内容だって好きに選べます。

それこそ、

お金にならないのに善意でここまで詳しく書かなくてもいいじゃん?ボランティアじゃないし・・・

面倒臭いからこのネタまではわざわざ記事にしなくてもいいか~

と思うこともあったりなかったりで、実際に端折ったりすることも多々ありました。

時間は有限ですから、何事も優先順位を決めて取捨選択するのは必要なことです。

お金にならないのに何時間もかけてマニアックな記事書くなんて無意味でしょ!

そう思うことだってたまにあります。

でも、自分がどうでもいいと思ったネタでも、人によってはとても役立つ・面白いと感じてもらえるかも知れない。

書かなくていいかと思っていたネタだって、あえて書くことでそれを読んだたった一人の読者が「この記事によって救われた!」と思うことだってあるかも知れません。

・・・そう、今回のように。

ブログが繋いでくれた不思議なご縁に改めて感謝する

旅の情報というのはただでさえ水物です。

その時たまたま行った場所・時間・タイミングでの経験談・体験談がほとんどですし、年数が経つにつれて情勢も変わりますから情報だって徐々に古くなっていきます。

それこそ、現地在住者でもない限りは、詳細で正確な最新情報なんて毎年書けません。

旅行から時間が経てば経つほど

「もう面倒だから書かなくていいか」
「どうせ似たような情報は他の旅人が書いているだろう」
「今更書かなくても誰も読まないし誰も困らないだろう」

という気持ちになり、結局日の目をみないままボツにしたネタも沢山あります。

でも・・・

それでも、書くことで何かに繋がることがあるんだなと今回の一件で強く思いました。

袖振り合うも他生の縁という諺がありますが、ブログだって同じなんだなと。

互いに直接会うことはないけれど、スマホやPCの向こう側には人がいます。

どんなブログにも書き手と読み手がいて、そのどちらも生身の人間です。

私の書いた記事だって、ネット上で無数に漂う情報の一つでしかありません。

それをたまたま関係者の方が発見して、読んでくれたこと自体がものすごい偶然で奇跡的な確率です。

これをご縁といわずして何というのでしょうか。

メールを送ってくれた彼女も書いていましたが、被害者の方が導いてくれたのかも知れないなと私自身も感じています。

そもそも、偶然見つけた匿名ブログにメールで問い合わせるのだってすごく勇気が要ったと思いますし

こんなことを聞いて変に思われないだろうか?

返信が返ってこなかったら・・

人違いだったら・・・

と色々不安な気持ちにもなったと思います。

でも、結果的に私の書いた記事で彼女の力になれたこと、ひいてはご家族やご友人の方々の心の重みを少しでも取り払い、未来への一歩を進むためのきっかけを多少なりとも作れたこと。

これは旅ブログをやっていなければ到底出来なかったことです。

ブログを通して人助けが出来るのは素晴らしいこと

インドにはカルマという考え方がありますが、今回の話もある意味カルマを象徴する出来事だなと感じました。

・いいことをすればいいことが返ってくる
・悪いことをすれば悪いことが返ってくる

私はインドでパスポートを失くしたことがあります。

でも、無事に返ってきました。

それを人に話したらカルマだよと言われました。

普段からいいことをしていれば、何かトラブルに見舞われた時も何とかなる。

自分が人からされて嬉しかったことを、自分が出来る形で世の中に返していけば、それが巡り巡ってまた自分に返ってくる。

それが私にとってはブログを書くという行為なのかも知れません。

ブログに自分の体験したことや感じたこと、役立つ情報を書くことで誰かの悩みや疑問を解決する。

それによって誰かが救われる。

ブログを通して私は微力ながらも

人助けをしているのかも知れない・・・

誰かの心を照らすお手伝いをしているのかも知れない・・・

そんな風に思ったりもしました。

ただの趣味ブログでも誰かを救えることがあると伝えたい

ネットに落ちているありとあらゆる情報、特に個人ブログの情報なんて運営者の気持ち次第で簡単に消せてしまいます。

もう記事書くの飽きたからやめよう!
ブログ自体全部消しちゃえ!

そう思った時点で悲しいですが即終了、です。

でも、もしかしたら今まで書いた記事の中に、誰かの人生を大きく動かすほどの情報が眠っているかも知れないのです。

どうでもいい思いつきで書いた記事が、この世界の誰かにとってはものすごい影響を与える内容かも知れないのです。

そしてそれは、どんな人のどんなブログでもそのようなことはあり得る話だということです。

私自身も、たまにとんでもなくマニアックな情報を書いてくれているブログを発見しますが、その度に

「管理人さん、ありがとう・・・!」

と心の中で大いに感謝しています。

マニアックな記事というのは、そのほとんどが書き手の善意と情熱で書かれています。

大抵はお金にならないので、趣味じゃない限りは手間暇書けて書く理由がないんですよ。

それでも、その面倒でマニアックな記事を書いてくれたからこそ、同じ悩みや疑問を持った人に

「役立った!」
「疑問が解消した!」
「悩みが解決した!」

と何らかのプラスの気持ちだったりメリットを与えられるのです。

もし、書き手が面倒臭がってその記事を書かなかったら、情報を求めてさまよう人が沢山出てくるでしょう。

他に書ける人がいなかった場合、誰かが書いてくれるまでずっとその疑問や悩みを抱えるしかなくなります。

何かしら困る人が出てくるわけです。

誰かがが書いてくれたから自分の問題が解決した、疑問が解消した。

こういうのは非常によくある話なんですよね。

だからこそ、私はこれからも旅ブログを続けていきたいと思います。

書くのは好きだし、自分の感じたことを書くのは楽しいし、たまに誰かに感謝されることだってある。

誰かの心を救えることだってある。

旅ブログなんて面倒だし意味ないじゃん!
たいしてお金にならないのに書く意味あんの?

そう思う人もいるかも知れませんが、私はこのブログを通して「ブログを書く意味」を体感することが出来たので、今後も引き続きマイペースに記事を書いていくつもりです。

それがある意味、私に出来るプチ社会貢献なのかなという気もしています。

というわけで、以上、旅ブログを書く意味はあるのか?というテーマについて好き勝手に語ってみました。

ここまで読んだ方、是非是非他の記事も読んでみて下さいね~(笑)

それでは、また!

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