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今回は人形劇団プークによる公演「カモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語」を観に行った感想や口コミを紹介しちゃいますね!
プークは創立40年を超える歴史のある日本の人形劇団。
あのNHKでやっている「ざわざわ森のがんこちゃん」などを手掛けているスタジオ・ノーヴァも、元々は人形劇団プークの映像部門から独立して発足したんだとか!
元々人形やぬいぐるみが大好きな私達は、前々からこのプークの公演を見てみたいなーと思っていました。
思い切って突撃してみたら、これが大人でも十分楽しめる内容だったので大満足!
この記事では、実際に公演を見た感想や印象に残ったこと・ちょっとした見所ポイントなどを個人的な目線で綴っています。
プークの人形劇を観てみようかと考えている人やどんな感じか気になっているという人は是非参考がてら読んでみて下さいね!
目次
人形劇団プークの公演「カモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語」とは
今回私達が観に行ったのは「カモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語」。
原作はルイス・セペルベタというチリの作家の「カモメに飛ぶことを教えた猫」という小説です。
以下、大まかなストーリーをちょこっとご紹介↓
重油まみれになった瀕死のカモメが命がけで産み落とした一つの卵。
小さな命を託された港に住む黒猫のゾルバは、大佐や秘書、博士といった個性あふれる仲間の猫たちと共にヒナ鳥に飛ぶことを教えようと奮闘する。
フォルトゥナータ(幸運な者)と名付けられたカモメのヒナと港に住むドラ猫達の種族を超えた愛情、そして希望と旅立ちの物語・・・
(プークのフライヤー参照)
ちなみに今回の公演はブルガリアのソフィア人形劇団との共同制作らしく、演出はカティア・ペトロヴァさんというブルガリア人の演出家の女性が手掛けています。
プークの人形劇・カモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語を見た感想
ここからは実際に人形劇を観た感想についてをつらつら~っと綴っていきたいと思います(多少ネタバレがあるのでご注意を)。
私達は人形劇自体見るのが初めて&原作も未読だったため、一体どんな感じなんだろうと思っていたのですが・・・これが予想以上に面白かったです!
印象に残った点はいくつかあったのですが、まず最初に驚いたのがキャラクターの造形。
メインキャラの猫達の体は、胴体部分が長いチューブで作られているのですがこれがインパクト大!
参照画像:プーク公式HPより
演者さんは片手でチューブを持ち、もう片方の手で猫のお面を持って、それらを音楽に合わせてしなやかに動かしながら演技をしていきます。
人形劇=パペットやマリオネットを操るものと勝手にイメージしていたため、このチューブを使った斬新な表現方法には驚かされました。
見た目のインパクトだけではなく、キャラクターの動きも非常にコミカルで独特!
尻尾をベンジンに浸したり、百科事典を調べたり、ハエを捕まえたり・・・。
猫の表情や仕草をチューブとお面と台詞で表現していて、思わずクスっと笑ってしまうシーンも多く、台詞にもちょいちょいネタが入るので何度か吹き出してしまいました。
メインで出てくるキャラクターも皆個性があってとってもユーモラス。
参照画像:プーク公式HPより
港の猫達は、お調子者だったり博学だったり落ち着いたクールなタイプだったりと性格もそれぞれバラバラです。
カモメのフォルトゥナータはちょっと生意気なところもあるけど、根は素直で単細胞で憎めない可愛いらしいキャラで、無邪気に猫達を振り回す姿が見ていてほのぼのとした気分になりました。
前列で見ていた園児達は最初チューブの猫を怖がっていたものの、カモメが出てきてからは怖さもなくなったようで楽しそうに舞台を見つめていましたね。
個人的に気に入ったキャラはネズミ。
話の途中でネズミ軍団が出てくるのですが、これがまたコミカルな動きが多くて・・・。
目が光る不気味な見た目といい、ずんぐりむっくりしたフォルムといい、「チューッチュッチュッチュ!」という笑い方や変な喋り方といい強烈な印象を残してくれます(笑)
参照画像:プーク公式HPより
ネズミのダンスのシーンでは体をツイストさせたりうねうね動いたりと、可愛いけどなんだか妙にクセのある面白い動きが多く、二人でツボにハマってしまい笑いを必死で堪えていました。
ちなみに劇中に出てくるキャラクターは基本的に1人の演者さんが2役もしくは3役くらい担当しています。
声色を変えてキャラを演じ分けるあたりはさすが役者さんという感じ。
小さい劇場なのでその分表情までよく見えるし、生の臨場感がしっかり感じられて迫力満点でした。
劇中の音楽を奏でる演奏家の人も、シーンに合わせてアコーディオンや口でリズムを奏でていてとても楽しそう。
参照画像:山猫団公式HPより
合間合間に笑いを誘うようなセリフや参加型のコール&レスポンスや煽りもあったりして、子供達もちゃんと楽しめるような気配りがされているのが素晴らしかったです。
ストーリーの方もこれがまた予想外に泣けるお話で、テーマ自体も結構重め&深い。
子供向けだからと言って侮れません。
荒んだ(?)大人の心にも十分響く内容となっています。
猫と鳥と人間、ネズミ・・・
それぞれ異なる者達が協力しあい、幼いカモメの成長と自立を促す姿を見て、人種関係なく互いのよさや違いを認め合うことの大切さを教えられたような気がしました。
参照画像:プーク公式HPより
デブ猫ゾルバとカモメの間に芽生えた種族を超えた愛情や、二匹の疑似親子的な関係性にウルっとさせられます。
誰かを愛し慈しみ育てること、自分の尊厳をかけて約束を守ること、環境破壊や人種の問題等について深く考えさせられますね。
最初の重油にまみれたカモメが飛んでくるシーンで早くも泣きそうになり、ラストのカモメの巣立ちのシーンでは不覚にも感動してしまい二人で鼻をすすっていました(笑)
ラストは切ないのですが、それと同時に未来を感じさせるような明るく前向きな終わり方なので見終わった後に爽やかな後味が残ります。
見終わった後で「こんな人形劇もあるんだなー」と衝撃を受けました。
何気に名言も多く、内容やテーマ性の深さも含めて子供だけではなく大人でも楽しめるお話でした。
アホイ!アホイ!という掛け声が頭から離れません(笑)
終演後には演出家の挨拶も!
終演後、なんとブルガリア人の演出家の方が登場し、壇上でご挨拶(ブルガリア語だったので通訳の男性が日本語に訳してくれました)。
トークの後、一緒に写真を撮ってもらいましたよ!イエーイ!
ブルガリア語で挨拶したらびっくりしてました(笑)
こちらは黒猫ゾルバ役の男性。
優しそうな笑顔が素敵です。
撮影ついでにチューブの猫を持たせてくれたのですが、結構しっかりした作りになっていてそれなりに重さもありました。
これをあんな風に自由自在に操れるなんて・・・すごい(゚д゚)!
きっと沢山練習してるんでしょうねぇ。
団員の方々は皆いい人で全体的にアットホームな感じでした。
子供達も大喜び
今回、たまたま前列が保育園の子たちの鑑賞教室(?)で埋まっていたのですが、子供達の様子がとっても楽しそうなのが印象的でした。
それぞれのシーンで楽しそうに笑ったり興奮したり時には怖がったりしているのを見て、彼らの素直な感性に驚くと同時に自分自身も色々な意味で刺激を受けました。
子供は見たものや感じたものをそのまま受け取る素直さや純粋さを持っています。
余計な思考が入らない分、反応もダイレクト。
頭であーだこーだ考えないでそのまま受け取る力は、大人にはないものですよね。
自分も見習おうと思いました。
人形劇団プークの公演を見て個人的に印象に残ったこと
プークの公演を見て、内容以外にも個人的に印象に残ったことや考えさせられたことがあったのでそれもついでに綴っていきたいと思います。
まず最初に、今時人形劇を見せてくれる保育園があるんだってことに驚き!(そこかよ)
デジタル時代にこのようなアナログな体験が出来るのって結構貴重なんじゃないでしょうか。
スマホもいいけど、やはり実際の体験でしか得られないものってありますからね。
もし自分が親だったらこういう機会を沢山作ってあげたいなーと人形劇を観ながらつらつら考えていました。
何でもネットで調べられる時代だからこそ、子供には直接自分の目で見たこと・感じたことを大事にしてほしいなと。
そこで得た経験って長い人生の中で後々絶対生きてくると思うんですよ。
実際、子供の頃に見たもの・触れたもの・感じたものが自分の「好き」の源泉になることって多いですから(私自身がそうだったので)。
その時に見たイメージは自分の心の中にずっと残り、何かのきっかけで再燃することもある。
幼い頃のちょっとした経験が自分の世界観を形作る土台になるし、その後の人格形成にもかなり強い影響を与えることだって少なくありません。
大人が思う以上に子供時代に触れたものの影響って大きいんですよ。
私も幼い頃はNHKの人形劇を見たり、毎晩母親にお気に入りの絵本や紙芝居を読んでもらったりしました。
世界中の民話や昔話、伝説に耳を傾けながら、子供心に脳内で色々なイメージを膨らませました。
ガリバー旅行記や西遊記、船乗りシンドバッドの冒険・・・
世界中を旅する旅人の話に胸を膨らませて、ワクワクしたりドキドキしたり。
聞いたことのない国、見た事のない景色、風変りな人々や食べたことのない料理、感じたことのない異国の雰囲気・・・
絵本や人形劇、童話や紙芝居が描いている不思議な世界に憧れて、自分もいつかその世界に行きたいと思いました。
小さい頃に植え付けられた異国のイメージがきっかけとなって、世界の文化や風習、神話や宗教に興味を持つようになり、海外への憧れが募って実際に今こうして海外旅行に頻繁に行くことに繋がっています。
私が海外好きになったのは、間違いなく昔見た絵本や人形劇が一つのきっかけになっているといえるでしょう。
だからこそ感性が柔らかい子供時代に、こういったものに沢山触れて感受性や想像力を育てることの意義は大きいと思うのです。
空想の世界を頭の中でイメージする力、優しさや思いやり、誰かを想う心、悲しみや怒り、恐怖に触れること・・・。
感じる力、感じる心。
人形劇を観ることで得られるものって沢山あると思います。
人の心を育ててくれる人形劇。
こういう仕事は人を幸せにする仕事だと思うし、すごく価値がある仕事だなとプークの公演を見ていて思いました。
演者さんが皆楽しそうで幸せそうな顔をしていたのがとても印象的で、きっと劇を作る側もすごくやりがいがあって楽しいんだろうなと感じました(大変なことも多いと思いますが)。
自分達がやっていることで子供達が喜んでくれたり、さらにその先の心の成長に繋がっていく・・・。
人形劇のお仕事ってとても素敵で幸せな仕事だなと改めて思うと同時に、自分も少しでも誰かの心に何かを残せるような仕事をしていきたいなーなんて真面目なことを考えたりして。
本当に観てよかったなーと思います。
プーク人形劇場でカモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語を観た感想まとめ
さーて、そんなわけで随分長々と語ってしまいましたが、カモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語を観た感想をお届けしました~!
今回、初めて人形劇を鑑賞したのですが非常に楽しくて、今まで以上に人形劇が好きになった&もっと興味が出てきました!
見終わった後は久々に童心に返ったような気持ちになり、普段眠っていた感受性を大いに刺激されたような気がします。
今度はプークの他の公演も観てみたいです。
あと、これを機に他の国の人形劇も鑑賞してみたいなーという気分になりました。
チェコとか人形劇有名ですよね。
今度はチェコも行ってみようかなぁ・・・(笑)
プークの人形劇は子供だけではなく大人も楽しめるので、もし人形劇に興味があるのなら一度行ってみてはいかがでしょう?
夏休みや冬休み中の子供のお出かけにもぴったりだと思いますよ~。
親子で見終わった後に色々感想を話し合うのもいい時間なんじゃないかな~と思います。
以上、タビビシスター(@tabibisister)によるプーク感想レポでした♪
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